「ふくぎょうを始めることにしました」。皆さんなら「複業」と書きますか?それとも「副業」と書きますか?

 広辞苑(第六版)には「副業」のみ記載されています。Googleでの検索件数も「副業」の方が圧倒的に多いです。

 しかし!これからは「複業」の時代です。なぜなのでしょうか?

副業と複業~定義の違い~

 副業は「本業のほかにする仕事。内職。」と定義されています。(広辞苑より)

 これに対し複業は、複数もつ職のうち、いずれが本業かを区別できないようなものを指します。空き時間や休日に行うものではなくなるので、より高度な専門性やプロフェッショナル意識、時間管理能力が求められます。

 また、複業を行う人々を、複業家やパラレルワーカーと呼ぶことがあります。

「複業」元年?

 2018年は複業元年と呼ばれています。公式に副業が認められた最初の年であるからです。2018年1月、厚労省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を発表し、また「モデル就業規則」からは副業禁止の項目が削除されました。これによって副業促進という政府の立場が明らかになったということになります。経団連に関しても容認する方向へと主張を一転させました。

 ここまで見てきた中で、政府が公式に使うのは「副業」です。ではなぜ、これほどまでに「複業」を強調するのでしょうか?

「複業」を強調するわけ

一言で言うと、自由な生き方をしてほしいからです!!!

 今までは、終身雇用制度が日本の企業のあり方の基本でした。新卒で入社したら定年退職までその会社のために身を粉にして働くのが当たり前。そんな時代に支えられ、日本はこれほどまでにめざましい経済成長を遂げてきたのです。

 しかし現在は急激な経済成長を求めるような時代ではありません。むしろストレスフリーな社会、そして個々人の自己実現が求められています。

 副業という表現をしてしまうとどうしても、生活を捧げる本業は一つであり、彼の人生の大部分はその企業のためのもの、という印象を残しています。そうではなく、Aの仕事もBの仕事も常に自らの意思で選択して行っている、つまり自らのキャリアを自らの手で描いているという意味を込めて、「複業」を推進したいわけです。

実際「複業」ってどうなの?

 と、理想を語ったところで、実際は複業の方が副業よりも難易度が高いのではないかと考える人も多くいると思います。

 ここで複業のメリットとデメリットをまとめてみました。

メリット

収入が増える

 言わずもがなですね。「複業」の場合「副業」と比較してもより高額な報酬が期待できます。

スキルや経験が得られる

 一つの職業だけでは得られないスキルや経験、知識を得ることができます。視座が広がり、ある職業一本だけでは思いつかなかったような発想が期待できます。複数ある職業が互いに良い影響を与えることが考えられるのです。

人脈が広がる

 複数のコミュニティに所属することで人脈が広がります。人によって感じ方は様々ですが、所属するコミュニティが多い方が日々の生活をより楽しめる可能性もあります。人脈が広がったことで、さらに新たな仕事のチャンスにも繋がるかもしれません。

リスクを軽減できる

 万が一会社が倒産…ということがあっても、収入が0にならなくて済みます。特にこれは副業ではなく複業を実践している人の方が、よりリスクは軽減されます。

デメリット

健康管理の重要性が高くなる

 必然的に労働時間が長くなり、また、それを自分自身で管理しなければなりません。何をするにも健康が第一。無理をしすぎてはいけません。

より高いパフォーマンスが求められる

 一つの仕事に当てられる時間や労力はどうしても減ってしまいます。それでも複業していない人と差がついてしまわないよう、限られた時間・労力で高いパフォーマンスをすることが求められます。

保険や税金の管理

 それぞれの就業時間が短い場合雇用保険が適用されないケースがあります。また、確定申告を自分で行わねばならないこともありますので、注意が必要です。

 このように、複業ならではのデメリットがあることは事実です。しかし複業だからこそ得られるものもあります。

 複業の難易度が高ければ、副業から始め、徐々に複業へと移行していくのも一つの手段かもしれません。

複業の現状

 ランサーズによるフリーランス実態調査(2018年度版)によると、副業・複業者の数は約744万人、そのうち複業系パラレルワーカーの人数は約290万人となっています。日本の労働力人口は約6830万人ですので、働く意思のある日本人のうち10.8%もの人々が、複業家として活躍しているということになります。

 また、2015年度の集計と比較すると、その数は3倍にもなっています。そして今後もますます増加していくことが予想されます。

最後に

少しでも複業に興味を持っていただけたらとっても嬉しく思います。

Signpostでは複業に役立つ情報、特に複業初心者の方に役立つ情報を発信しています。ぜひ他の記事も参考にしてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

この記事を書いた人
ぐっち
ぐっち

Signpost編集者。就活中のインターン生。

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