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新規事業でビジネスチャンスをつかもう!新規事業の提案例や始め方

新規事業は新たなビジネスへの扉

変化のめまぐるしい現代にあって、既存事業を続けるだけでは、会社も個人もなかなか成長をすることはできません。時代の変化に応じて、新規事業を立ち上げていくことが大切になります。

Amazonはもはやeコマースの会社ではなくクラウドサービス(AWS)の会社ですし、ソニーの稼ぎ頭は金融です。上場企業のうちで、2009年から2019年までの10年で本業が変化した会社は、およそ4社に1社に上ります。

重要度が高まっている新規事業ですが、すべては新しい事業を提案し、ビジネスの立ち上げに挑戦した個人の努力から始まります。それはつまり、こうした新規事業は会社の成長をもたらすだけでなく、それに挑戦した個人のスキルをも大幅にアップしてくれるのです。

本記事では、そうした新規事業立ち上げのための技法の要点を、例を挙げて解説していきたいと思います。

新規事業を会社へ提案するには?

新規事業の立ち上げは、新しいビジネスの案を会社に提案するところから始まります。

古くは、ソニーが1982年に発明したCDも、技術者の方の提案から生まれたものです。CDはその後、巨大な音楽市場を生み出し、1990年代にはソニーに莫大な利益をもたらしました。この方は後に、ソニー関連会社の社長を歴任しています。

私たちもそんな成功事例を目指したいですが、そのためにはまず新しい事業を構想し、提案を出すことです。このとき、提案のタイプは大きく2つに分けられます。アイデアベースか、課題ベースか、です。

CDの場合は、当時のレコードにあった「課題」からスタートしています。プラスチック製のレコードは、破損・劣化をしてしまう、大きくて持ち運びにくい、クラシックなどの長い曲を収めきれないといった課題がありました。これを解決するためのアイデアが「音をデジタル信号にする」というものでした。

新規事業の提案例

ビジネスは誰かの課題を解決することです。そこには必ず「課題」と「解決のアイデア」があります。どちらかを起点として、事業企画はスタートします。

一般に、課題からのほうが、手堅く成功を収めやすいことが分かっています。既にそこにニーズが見えているからです。「安定してヒットを出せる」タイプです。

一方で、アイデアからスタートする場合は失敗するリスクも多いですが、かつてない斬新な案が生まれる可能性があります。「ホームランか三振か」のタイプです。

1.アイデアベース

アイデア起点の場合は、常識を取り払った「組み合わせ思考」が有効です。孫正義さんは、毎日5分、2冊の辞書を両手でめくり、開いたページの言葉同士を組み合わせて事業アイデアを考える練習をします。

お父さん犬のCMも、ある日これを実施して「お父さん」と「犬」の組み合わせから生まれました。科学的にも「イノベーションとは既存のものの新結合である」ことは100年前から知られています。

2.課題ベース

課題から始める場合には、いま社会で人々はどのような悩みを持っているかからスタートします。現場を観察したり、ヒアリングする中から、人の痛み(ペイン:Pain)あるいは喜び(ゲイン:Gain)を見つけることがその鍵です。

ご高齢の方向けに、上下セパレート型の水着があります。これは、一般的な競泳水着だと高齢者は体が冷えてしまう、トイレで脱ぎにくく片足立ちになって危ない、というペインの発見から生まれた商品です。

新規事業の立ち上げに必要な4つのポイント

提案の原型が出来上がったら、次はそれを肉付けしたり修正したりして、承認を得られるような充実した企画書にすることです。その際に留意すべきは、会社の内部・外部の両方にバランスよく目配せした企画を立てることです。

課題ベースからスタートすると、つい社内を見る目がおろそかになります。社内で実現できるだけの資源が揃っているかは、事業の成功を左右します。一方、アイデアベースで始めると、本当に市場性があるのかの確認が、おろそかになりがちです。

1.仲間集め

第1には、後ろ盾になってくれる、社内の有力者の存在です。予算や人員を確保するためには必須です。第2には、一緒にやれる仲間です。思いを共有でき、かつ自分とは違う専門性をもった人と組めることが望ましいチームのかたちです。

そして第3には、社外で協力してくれる人々。開発、生産、流通、あるいは顧客として新事業への協力の約束を取り付けていることは、企画を通しやすく、また実際に成功確率を大きく高めます。

2.市場の調査・競合優位性

数字できちんと詰めることは、企画を通すためにも、また成功を引き寄せるためにも大切です。往々にして、新しい事業を行う際にデータは不足しがちです。それでも、各種の白書や民間の調査データで関連するものをかき集め、市場性があるかどうか、想定される競合はどれくらいいるかを調べていきます。

また、近年では、様々な調査会社を安く利用することが可能です。数万円程度の価格から調査を委託し、数百人規模の調査データを得ることができます。

3.ビジョンや課題を共有

コアバリュー(Core value)といわれる、その事業の中核的な価値を明確に、言語化しておくことも必要です。フワッと、なんとなく面白そうだ、なんとなく大切そうだ、という程度のものでは企画は承認されません。顧客にも響きません。

新規事業を起こす人には確固たる、あるべき社会のビジョンや解決したい課題への意識が必須なのです。その本気度に対して、人は支援をする。この意味で、自分達がやることは何なのか、あいまいにせず言語化すべきです。

4.顧客視点

もう一つ気をつけたいのは、顧客からみて製品・サービスがどのように映るのか、という客観的視点です。独りよがりな情熱になってしまっていないか、顧客視点の分析も必ず実施すべきです。

そのための最善の方法は、実際に顧客に見てもらうことです。自分たちの企画を想定顧客にもプレゼンして響くかどうか、ダメなところがあるとすればどこか、フィードバックをもらって案を鍛えていく過程が大切になります。

成功する新規事業の特徴

承認がとれたら、いよいよ事業化への実行ステージです。これまで数多くの新事業チャレンジの中から、成功・失敗のパターンがかなり見えています。続いては、それぞれ成功事例に共通してみられる特徴、失敗事例に共通してみられる特徴について解説していきます。

新事業の成功は、確率的事象です。以下の特徴は、必ずしもすべての事例にあてはまるわけではありませんが、一つ一つが確率を増減させますから、なるべく成功確率を改善するためにも心がけたいことです。

1.入念な市場分析

実行ステージに入ってからは、より一層調査・分析の重要性が増します。企画段階では簡単な市場調査・競合調査くらいでしたが、このタイミングからはなるべく全てをデータに基づいて判断していきたいところです。

いわゆるマーケティングの4P、すなわち製品・サービスの仕様やデザイン(Product)、適正価格(Price)、流通チャネル(Place)、効果的プロモーションの媒体やメッセージ(Promotion)について分析をし、適切な選択をすべきです。

2.仮説・検証のスピード感(PDCAを回す)

とにかく近年強調されるのが、ダメそうならアイデアをすぐ捨てろ、ということです。新規事業の成功は1-2割と言われます。10個のうち8-9までは上手くいかないのだとすれば、ひとつのアイデアに固執するよりは、新しいアイデアを試すほうが上手くいきやすい。

サイバーエージェントやDeNAなどのスマホゲーム部門は、ほとんど毎週のように新作をリリースし、うまくいかなければ数週間で撤退、次のゲームに切り替えるというスピードで新しいアイデアを試しています。

3.諦めず試行錯誤する

何度も事業に失敗したり、不運な出来事に見舞われながら、安藤百福さんは48歳で世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発明します。

無一文になるほどの失敗を経験しながらも、彼はその経験から学び、次のチャレンジに生かしています。スティーブ・ジョブズも、イーロン・マスクも、巨額の失敗を何度もしていますが、そこから立ち上がって成功を掴んでいます。結局、この精神が、新規事業には最も大切なのです。諦めないこと。

失敗する新規事業の特徴

先人たちがたどってしまった失敗の道を、私たちはちゃんと知恵として学びとらなければいけません。ラッキーな成功はあるが、失敗には、必ず理由がある。失敗からこそ、私たちは多くを学び取るべきなのです。

そして、実は新規事業の失敗は市場性の無さやマーケティングなどではなく、もっぱら内部の組織マネジメントにあります。大きなものから順に3つ、解説していきましょう。

1.ゴールが見えていない

期限がいつまでであるかから逆算して、いつ頃に何を達成しているべきかというスケジューリングが第一のポイントです。ベンチャーであれば資金が尽きたときが事業の終わりですが、企業内で新規事業をやるときは、そうしたプレッシャーがかかりにくくなります。

そこで、ついつい間延びしたような活動になってしまうのです。ゴールまでの日程計画をしっかり組み、それを仲間と共有し、遅れていれば是正措置を的確にとっていくことが求められます。

2.スピード感をもってできていない

長期展望のみならず、ひとつひとつの活動についても、機敏に動いていくことです。試作品を仕上げるのに数か月、その間ずっと待っている…という動き方では、新規事業は上手くいきません。すべての活動に適切なタイムラインを設定していくことです。

とりわけ、新規事業では案の変更をしなければならなくなることが多いですから、「変化のスピード」が問われます。判断が遅れると取り返しのつかないことになりますから、変えるべき時にすぐ変える、が大切になります。

3.仲間とのコミュニケーションが不足している

あなたの頭の中に緻密な図ができあがっていたとしても、それはあなたの頭の中のものです。チームメンバーとの認識には必ずズレが生じます。「パステルカラーの柔らかい空気の商品」といっても、人によってイメージは違います。寒色系なのか暖色系なのか、サイズ感、素材などなど…。

万事がこの調子ですから、やりすぎと思うくらい、自分の考えは開示し、仲間とは日々コミュニケーションをとることです。社外の協力者にも同様です。

新規事業アイデアの出し方

いかがでしょうか、新規事業立ち上げということに関しても、実はかなりノウハウ・理論は蓄積されているんです。それを身につけることは、あなたの新しい技能になりうる。将来的にはベンチャーを立ち上げるにももちろん役立ちますし、そうでなくても、あなたの力として未来を拓く助けになるはずです。

とはいえ、なかなかスタートを切りずらいのも事実かと思いますので、どこから始めればよいか、日常から始める第一歩を紹介しておきましょう。

1.身近なことからメモをする

新しいことを思いつくのは古来3Bと言われます。Bus、Bath、Bed(バス、風呂、ベッド)、移動中、日常の暮らしの中、寝る前。頭が空っぽになった瞬間ですね。その時に、無意識下での思考作業が新しいものを生み出す。

そんな瞬間に思い立ったことを、細かくメモをする習慣を身につけると良いです。たいていは振り返って大したアイデアではないなと思うものなのですが、きらめくアイデアはそこから生まれる。数年たって見返したら凄いアイデアということも。

2.成功事例を参考にする

欧米のビジネススクールでは年間数十から百近いケースを学びます。それが、アイデアの源泉になることを知っているからです。成功事例に多数触れることで、あなたの引き出しが増えるでしょう。

ちょっとした時間に、色々な本を読んだり、ウェブ記事を見たり、あるいは近年ではYouTubeの解説などもあります。自分に合ったスタイルで、成功事例の知識を充実させていきましょう。困った時のヒントをそこから引き出すことができるようになります。

3.現在、抱えている課題から考える

自分が生活していて不便だな、仕事で面倒だな、と思うものはまさに世の中のニーズです。宅配物受け取りが面倒だな、という思いから宅配ボックスや置き配が生まれましたし、業務連絡を楽にしたいという思いからChatworkやSlackなどのサービスが生まれました。

あなたの身の回りにこそニーズはたくさん転がっています。日常を見る目に、すこし意識を払ってみると、たくさんの事業機会がそこに転がっているはずです。

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