

2018年1月より開始された副業解禁により、サイドビジネスを始めたい人は増えてきています。
エン・ジャパン株式会社が行った調査
( https://corp.en-japan.com/newsrelease/2020/24252.html )によると、回答した6,325名のうち副業を希望する人は49%でした。副業希望者の数は昨年の同調査よりも8ポイントアップしており、サイドビジネスへの関心が高まっていることを示しています。最近知人や友人がサイドビジネスを始めたので興味がある、という人もいらっしゃるのではないでしょうか。
また副業を希望する理由には、収入を増やしたい、失業したときの保険などがあります。本業の収入だけでは心もとない、本業先が倒産するかもしれないから別の収入源をもっておきたい、という理由でサイドビジネスを始めたい人もいるかもしれませんね。
しかし、いざ始めようとしても、情報が多すぎて何から手をつければいいのかわからない、とお思いではありませんか?今回は、初心者でも効率よく副収入を稼げるおすすめのサイドビジネスや、副収入を得るメリット・デメリット、注意点について詳しく解説していきます。
サイドビジネスとは「本業とは別に副収入を得る仕事」のことです。本業のある人が本業先以外から収入を得る行為はすべてサイドビジネスである、と考えてください。
「副業」や「サブビジネス」といったりもしますが、これらの言葉に明確な違いはありません。副業が収入アップを目的としている一方で、サイドビジネスはやりがいやキャリア形成を目的としている、と区別するとわかりやすいでしょう。
サイドビジネスにはアルバイトやアンケート回答、ネット販売など副業のイメージが強いものから、フランチャイズオーナーとして店舗を経営する、などさまざまなパターンがあります。
サイドビジネスに興味のある人は、どのような仕事があるのか調べるところから始めてみてください。サイドビジネスが世の中に数多く存在することを知れば、新たな発見があることでしょう。
サイドビジネスを始めようと思ったときに、ネックになるのが本業先との関係です。本業先で副業禁止規定が定められていたり、上司がサイドビジネスをよく思っていなかったりすると、本業でもサイドビジネスでも力を発揮しにくいですよね。
サイドビジネスを取り巻く現状はどのようになっているのでしょうか。株式会社リクルートキャリアが実施した「兼業・副業に対する企業の意識調査(2019)」
(https://www.recruitcareer.co.jp/news/20200324fk7so.pdf)の結果を元に説明していきます。
3,514人から得た回答によると兼業・副業を推進、または容認している企業は30.9%でした。副業について認めている企業は半数を超えていないこともあり、まだまだ少ないといえるでしょう。
しかし2018年度の同調査では28.8%だったのに対し2.1ポイント上昇しているので、副業を認める企業は少しずつ増加していくと考えられます。
また兼業・副業を導入する理由として増加率が高かったのは社員のスキル向上、次いで職場への定着率向上でした。これからの時代は競争力の向上が必須ですし、少子高齢化による労働人口の減少で人材確保が難しくなる懸念があります。
時代に沿った働き方を考えれば、副業やサイドビジネスを認める企業がより多くなっていくのではないでしょうか。
副収入を得るメリットは、単に収入が増えることだけではありません。副収入を得る過程で金銭面だけでなく精神面も豊かになるなど、副収入は私たちにとても大きな影響を与えます。
ここからは副収入を得るメリットを7つ紹介しますので、どのようなメリットがあるのかしっかり確認していきましょう。
サイドビジネスを始めれば、本業のみでは獲得できないスキルを身に付けられます。
基本的にサイドビジネスは自分1人で行うことになるので、仕事のやり方について教えてくれる人は誰もいません。わからないことがあれば即座に調べる必要があるので自然とリサーチ能力が高くなりますし、パソコンを使ったサイドビジネスならタイピングが速くなるでしょう。
また仕事の量を管理しなくてはならないので自律性や主体性も高まります。サイドビジネスで身に付けたスキルを本業で活かせば、評価が上がり給料が増える可能性もあります。
収入源を分散し、複数もっておくことで収入のリスクヘッジになります。
収入源が本業先一つだけだとすると、仮に本業先が倒産してしまった場合収入が途絶えてしまいますよね。一つの収入源に依存するのは大変危険です。
副収入があれば他の収入源が駄目になったとしても、しばらくの間は大丈夫でしょう。また月に数万円でも余剰資金があると家計の足しになりますから、副収入は安心感を得ることにもつながります。
サイドビジネスにはスキマ時間を利用して副収入を稼げるという特徴があります。通勤中や昼休み、待ち合わせ中などちょっとした空き時間を使って収入を得ることが可能です。
プライベートな時間についテレビやSNSを見てしまい「また時間を無駄にしてしまった…」と思ったことはありませんか?サイドビジネスを始めれば娯楽の時間を有効活用できるので、単純にお金を稼げるだけでなく時間を有意義に使えているという充足感を得られるようになります。
少しでも時間に余裕ができると娯楽に走ってしまう、という人にもサイドビジネスはおすすめです。
サイドビジネスは特別な知識や資格がいらない、経験したことがなくても始めやすい傾向にあります。
「複雑で難しいことは苦手で…」という人でも問題ありません。本業で疲れたうえにサイドビジネスでも頭を使うことに、という事態も避けられます。
また今はサイドビジネスに関する情報は調べればいくらでも入手可能な時代です。詳しいことを勉強するのは実際にサイドビジネスを始めてからでも遅くないでしょう。
リスクを背負わず気軽に始められるところもメリットだといえます。
スマホ1台で手軽に始められるサイドビジネスを選べば、時間だけでなく場所を制限されることもなくなります。
外出先でもスマホを開けばすぐに作業ができますし、パソコンのように持ち運びが面倒ではないので、どこにいても問題ありません。テレビを見ながら、音楽を聞きながらでもお金を稼げるのは大変魅力的ですよね。
また新たに道具や機材を購入する必要がないことも、スマホでできるサイドビジネスのメリットの一つ。パソコンを使う場合は高度な技術を求められる場面もありますが、スマホなら普段通りの操作で作業が可能です。
副収入を得たい人と企業を結ぶプラットフォームは数多く存在するので、豊富な案件の中から自分の好きな仕事、向いている仕事を選べます。好きな仕事がなくても、興味のある仕事をいくつかやってみて、その中からできそうなものを選ぶことも可能です。
また色々な仕事があることを知れるのもメリットの一つ。本業だけでは一つの業種、業界にしか関われません。
しかしサイドビジネスでは多くの仕事に触れられるので、自分の世界が広がりますし、今後のキャリア形成にもつながります。
現代は趣味で収入を得られる時代です。ハンドメイド作品はもちろん、自分で撮影した写真や描いた絵がお金になります。
形のあるものだけでなく、話を聞いてあげたり教えてあげたりといったことでも収入を得られるでしょう。「こんなことがお金になるわけない」と思うようなことが、意外と収入につながったりするものです。
まずは自分の趣味、好きなこと、得意なことを徹底的に洗い出してみてください。趣味と実益を兼ね備えたサイドビジネスなら楽しく続けやすいので、安定的に副収入を得られる確率が高くなります。
副収入を得るメリットは多くあり、とても魅力的ですよね。すぐに始めてみようという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしサイドビジネスには当然デメリットも存在し、良いことばかりではありません。ここからは副収入を得るデメリットを6つ紹介します。
対処法も合わせて説明しているので、サイドビジネスを始めてから慌てることのないようにしっかり把握しておきましょう。
サイドビジネスを始めて間もないと自分に適した方法がわからなかったり、作業をこなすペースがつかめなかったりで安定した副収入を得られません。
給料が決められた期日に振り込まれる状況に慣れていると、いつになったら安定的に収入を受け取れるのか不安になったり、ストレスを感じたりしてしまうかもしれません。
そこでサイドビジネスをやめたくなってしまうかもしれませんが、何事も成果を得るためには時間がかかるものと肝に銘じ、根気強く続ける姿勢が大切です。
難しい知識を必要としないことがサイドビジネスの特徴ですが、最初はツールの使い方や専門用語がわからないこともあります。未経験の仕事を始める場合は勉強が必須です。
始めたばかりだと調べているだけで時間が過ぎてしまうかもしれませんが、収入を得るために必要なことと割り切って焦らずに取り組みましょう。
慣れてきたら効率よく稼げる方法を検索したり、同じサイドビジネスをしている人がどのように稼いでいるのかを調べたりなど、継続的に学ぶことで収入アップが期待できます。
サイドビジネスは会社に出向く必要がなく、ネット上で完結するものばかり。大半の作業を自分だけでこなせてしまうため、人によってはさみしさを感じることもあります。
孤独感はモチベーションを低下させ、作業に身が入らなくなってしまうかもしれません。さみしさを紛らわせたいときは、SNS上で自分と同じようにサイドビジネスを行っている人を探してみましょう。
悩みや目標を共有することで「自分は1人じゃないんだ」と思えます。SNS上でなら対面の必要もないのでゆるくつながれますよ。
副収入を得るためには、ある程度の作業量は必要になります。得たい金額や仕事の内容にもよりますが、片手間で作業しているようでは思うような成果は得られないでしょう。
場合によっては家族や友人と過ごす時間を削り、サイドビジネスに注力しなければなりません。お金をとるか人間関係をとるかは人によりますが、バランスは大切です。
周囲の人たちと良好な関係を保っておきたければ、過ごせる時間が少なくなることを伝えて理解を得られるように努めましょう。
サイドビジネスで得られる副収入は本業より少なくなることがほとんどです。理由は知識がいらない簡単さ、スキマ時間に稼げる手軽さと引き換えに、報酬が低く設定されているため。
仕事選びを誤ると、目標とする収入額に全然届かない、ということも考えられます。対処法としては、簡単な作業であればやり方を覚えて効率よく終わらせていく、複数の仕事を請け負って収入源を増やす、という方法が挙げられます。
また最初から報酬の高い仕事を選ぶのも一つの方法ですが、得られる金額に比例して難易度が上がっていくことは覚えておきましょう。
副収入に課される税金は自分で納めなければならないので、税金に関する知識が必要です。納めなければならない主な税金は所得税と住民税の2つです。
1月1日~12月31日の1年間に得た収入から経費を差し引いた金額(所得)が20万円を超える場合は確定申告の義務が発生しますが、20万円以下の場合は申告する必要はありません。
しかし住民税の場合は所得にかかわらず必ず申告しなければいけない、と決まっています。このように税金に関するルールは覚えることが多く、慣れるまでは面倒に感じてしまうかもしれません。
必要であれば専用ソフトやサービスの利用、税理士などの専門家に依頼することも選択肢として検討しましょう。
サイドビジネスで副収入をいくら稼げるのかは気になるところですよね。本業以外の貴重な時間を費やすわけですから「思っていたより稼げなかった…」という事態は避けたいものです。
お金の情報サイト「まねーぶ」が実施した意識調査
(https://www.money-book.jp/money-research5)によると、副業経験者1000人の平均副業収入は47,455円(月収)、約8割が3万円未満しか得られていないという結果が出ています。
この数字が少ないかどうかは人によって判断が異なります。毎月のお小遣いを稼ぎたい人にとっては妥当でしょうし、しっかり稼ぎたい人にとっては物足りないでしょう。「やっぱり副収入ではこんなものか…」と思う人もいるかもしれません。
しかし全体の約2割の人が3万円以上を稼いでいますし、11.8%の副業経験者が10万円以上を稼いでいるというデータも出ています。10万円以上稼ぐ人の主な仕事内容は広告収入や専門知識を活かした仕事、投資などです。
確実に副収入を得たい人はこれらの情報を参考に、副収入の目標金額を明確にしてどれだけサイドビジネスにリソースを注げるのかを検討してみてください。
ここまでサイドビジネスのメリット・デメリットや稼げる金額について説明してきましたが、実際にどのような仕事があるのか知りたい人もいらっしゃるでしょう。
ここからは副収入を簡単に稼げるサイドビジネスを8つ紹介します。簡単に稼げるという観点から選んだものばかりなので、リスクを背負うことなく気軽に始められるものばかりです。
どんな仕事にしようか考えている人は、以下の情報を参考にしてみてください。
アンケートに答えることでポイントや商品券などを謝礼として受け取れます。時間や場所にしばられない、簡単に始められるといった点から初心者でも取り組みやすいサイドビジネスの一つです。
ただし特別なスキルがいらないため一件あたり数十円にしかならず、普通にやっていては月に数百円から数千円程度しか稼げません。まとまった金額が欲しい場合は複数のアンケートサイトに登録して毎日回答する、といった地道な積み重ねが必要です。
また座談会参加や会場調査などの仕事は高倍率ですが得られる金額も大きいので、応募してみてもよいでしょう。
飲食店から商品を受け取り、注文したサービス利用者へ配達するサイドビジネスです。
代表的なデリバリーサービスとしてはUberEats(ウーバーイーツ)やmenu(メニュー)、foodpanda(フードパンダ)などがあります。広告やニュースでその名を耳にしたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。
1回の配達で受け取れる金額は約550円で、平均時給は1200~1300円ほど。空き時間に稼げる、人間関係を気にしなくていい、運動不足解消になる、などがメリットです。
一方、労災保険がおりないというデメリットがあるため、事故を起こさないよう細心の注意を払う必要があります。
企業が売り出したい商品を実際に使用し、感想や意見を伝えることで謝礼を受け取れます。化粧品や健康食品、サプリメントなどの新商品を無料で試せるお得な仕事です。
商品が家に届くのを待ち、ネット上のアンケートに答えるだけで完結するため家でのんびりしていたい出不精な人にもおすすめ。1回につき得られる金額は1000~5000円で、応募した全員がモニターに選ばれるわけではないため、安定した収入は得にくいでしょう。
しかし商品モニターは常に募集されているので、コツコツ数をこなすことで確実に収入を伸ばせます。
講演会やインタビューなどの音声データを文字に起こす作業です。録音された音声をそのまま文字に起こしたり、音声の内容を要約したりすることが求められます。
パソコンだけでなくスマホでできる場合もあるので、普段から文字を入力することに慣れていれば問題なく作業に取り掛かれるでしょう。
ただし始めたばかりでは思うように稼げなかったり、日本語の正しい表現や専門的な知識が必要だったりするので、まずは簡単なレベルの案件に取り組みましょう。
求人サイトはもちろん文字起こしの専門会社へ登録することで仕事を探せます。
副収入を得る方法と聞いて、多くの人が最初に思いつくものではないでしょうか。企業や組織と雇用契約を結び、働いた時間や内容に応じた収入を得ます。
求人サイトなどのプラットフォームが充実しているため、選り好みしなければ働く場所はすぐに見つかるでしょう。働いたら働いた分だけまとまった金額が手に入るところもメリットの一つ。
ただし働きすぎて本業に支障が出ないように気をつけなければなりません。また副業禁止の会社ではバレるとクビになる可能性もあるので、勤める会社の就業規則はよく確認しておきましょう。
商品やサービスの良いところや悪いところなどを文章にまとめて投稿する作業です。
商品のレビューや飲食店の口コミ、転職エージェントを利用した感想など案件は豊富に用意されているので、書くものがなくなってしまうことはないでしょう。
文章の見本やテンプレートは調べればたくさん出てくるので、文章を書くことが得意でなくても問題ありません。ただし難易度の高い作業ではないので、単価も低めに設定されていることがほとんどです。
時間をかけずに量をこなす必要があるため、自分がよく使う商品やサービスを選んで効率よく執筆する、といった工夫が求められます。
ゲームプレイや広告クリックなどで手に入れたポイントを換金して収入を得ます。隙間時間を利用して手軽に稼げることから人気の方法ですが、地味で単調な作業なのでこつこつ努力できる人におすすめです。
ただし1回につき約2~3ポイントしか手に入らないため、高収入は難しいとされています。資料請求やクレジットカード作成、銀行口座開設など単価の高い案件も存在するので、抵抗のない人はそういった案件を探してみましょう。
またサイトを経由しての換金になるため個人情報の取り扱いには注意が必要です。
中古品や不要品、安く購入したものを専用サイトに登録して売れるのを待つだけの簡単なサイドビジネスです。
いらなくなったものや使わなくなったものを商品にすれば出費もなくノーリスク、自宅が片付くというメリットもあります。
購入者とのやりとりはサイトが仲介してくれるので難しくありません。手軽に始められるものの商品が売れなければ収入にならないので、売れるためにはどうしたらいいのかを考える必要があるでしょう。
慣れてきたら売れそうなものを分析して仕入れに挑戦することで収入アップも可能です。
ここからは難易度が高めのサイドビジネスをご紹介します。初期投資やスキルを求められる、収入を手に入れるのに時間がかかる、という特徴があるので簡単には稼げないかもしれません。
しかし簡単ではない分、高い収入を得ることができる、頑張った分だけ得られる金額が上がっていく可能性を有しています。
以下のとおり7つのサイドビジネスを紹介しますので、取り組めそうなものを見つけたらぜひ挑戦してみてください。
クリック報酬型の広告(Googleアドセンス)をブログに掲載し、クリックされた分の収益を得ます。
得られる金額は1クリック10~30円程度なので、ブログに訪れる読者を増やしてクリックされる確率を高めることが重要です。そこで求められるのがブログの中身。コンテンツを充実させるため、ひたすら記事を書いていかなければなりません。
もしくはSNSで情報発信することでファンを増やし、ブログを読んでもらうという方法も。すぐに成果を得られるわけではないので、資産を育むような感覚で気長に取り組むとよいでしょう。
成果報酬型の広告をブログに掲載し、クリックした先で商品やサービスの申し込みなどのアクションを起こすことで報酬を得られます。
商品やサービスをブログで紹介して、その紹介料を受け取るようなイメージです。上記のクリック報酬型の広告はクリックされるだけで報酬が発生しますが、こちらは資料請求や口座開設など具体的な行動がなければ報酬も発生しません。
うまくいかなかったら分析して改善する必要がありますし、常に勉強する姿勢が求められるので難易度は高めです。
最初は執筆に時間がかかったり、ページが検索結果に反映されなかったりでなかなか稼げないので、根気強く続けることが大切です。
雑誌やWebサイトに掲載される記事や文章を書くことで報酬を得ます。
サイドビジネスとして紹介されるライターは、Webサイト上の記事や文章を書く「Webライター」であることがほとんど。日本語を理解できて文章を書ければ誰でもできる、とされているため比較的簡単な仕事といえます。
日常的に文章を書くことに慣れていれば問題ないでしょう。簡単に始められる分、ただ文章を書いているだけでは得られる金額も少なめです。より稼ぎたいのであれば得意ジャンルを作る、わかりやすい文章を書く、などの工夫が必要です。
紙面やPDFファイル上のデータをWordやExcelに直接入力したり、コピー&ペーストで張り付けたりします。
知識やスキルがいらない、パソコンがあればすぐに始められる、といった点からおすすめされることの多いサイドビジネスです。報酬単価の相場は0.1~1円で、サイドビジネスの中では少々低めです。
タイピングやパソコンの操作が得意、という人であれば時間をかけずに量をこなせるため、まとまった金額の副収入を得られます。
初心者やパソコンに不慣れな人であっても、地道に作業を続けることで少しずつ入力スピードが上がっていくでしょう。
撮影された映像にカットやテロップ差し込みなどの編集を加えて一本の動画に仕上げる仕事です。
扱う動画はウェディングムービーや企業のPR動画などさまざまですが、最も身近なのはYouTubeにアップされるものではないでしょうか。YouTube界隈の盛り上がりに伴い動画編集の仕事も増えつつあるので、未経験者であっても案件に困ることはありません。
動画編集に必要なスキルは調べれば出てきますし、副収入を得るレベルであれば高価な編集ソフトも必要ないので比較的始めやすい仕事といえます。
手芸やアクセサリーなどハンドメイド品の作成が趣味、という人はECサイトを立ち上げて商品の販売を始めてみましょう。
実店舗を構える必要がないので家賃や光熱費、人件費などのコストがかかりません。また趣味と実益を兼ねるので楽しく、長く続けやすいというメリットがあります。
ECサイトの立ち上げには専用サービスを利用するか自分で作成する2つの方法があります。
サービスを利用すれば特別な知識がなくても簡単に運営可能です。一方自身によるECサイトの立ち上げにはWebサイト構築に関する知識が必要ですが、高いブランディング効果が見込めます。自分に合った方法を検討してみてください。
購入した株を売却したときの差額分を利益として得るサイドビジネスです。他にも株を長期間所持していることで特典を得る株主優待、配当金の分配なども株式投資に含まれます。
投資に関する知識を身に付けて正しく運用すれば大きなリターンを獲得できる確率が高まりますが、それでも確実に収入を得られる保証はありません。資金に余裕がない人は取引しても稼げない、逆に損失を出してしまう可能性もあります。
そこでおすすめなのが少額投資です。100円~1000円から始められることが多いので、損したくない・投資の勉強をしたい、という人は小さな金額から投資を始めてみましょう。
副収入で稼ぐ際には、本業に影響が出ないようにしましょう。本業あってのサイドビジネスである、ということを忘れてはいけません。
本来の業務に支障をきたすようでは、何らかのトラブルを引き起こしてしまう可能性も。勤務先とは良好な関係を保っておきたいですよね。
ここからは副収入で稼ぐ際の注意点を以下のとおり7つ説明していきますので、ポイントを押さえておきましょう。
副収入を得ようとすると、どうしてもそのことばかり考えてしまいがちです。勤務時間中に関係のないことを考えているようでは集中力が低下し、パフォーマンスの質が低下するおそれもあります。
本業がおろそかになってしまうと仕事をきちんとしていないと評価され、給料が下がってしまうかもしれません。副収入で得られる金額は本業より少ないことがほとんどなので、給料の減額はなるべく避けたいですよね。
本業をおろそかにしないためには勤務時間とそれ以外の時間をしっかり区別する、などの心がけが必要です。
勤務先で「副業規定」が定められている場合、副収入を得ていることが知れ渡るとクビになるかもしれません。FXや株式投資などは資産を運用しているだけなので労働ではないと判断されることが多いです。
しかしそれ以外の副収入を得る行為では処分を受ける可能性が高まります。「自分は大丈夫だろう」と思いたいものですが、実際にクビになった裁判事例がいくつか存在します。
(例:東京地方裁判所 判決日2000年11月10日http://www.zenkiren.com/Portals/0/html/jinji/hannrei/shoshi/07618.html)。
ただし勤務時間中に堂々と副業に関わる作業を行っている、本業と同じ業務で副収入を得て勤務先の利益に影響を及ぼすなど悪質でない限りクビになることは少ないようです。
また上司から信頼されていると、バレたとしても注意を受けるだけですむこともあります。副業禁止の企業では副業をしないのが一番ですが、やむを得ない場合は上司に相談する、与えられた仕事をきちんとこなすなど、日頃から信用を得るように努めましょう。
サイドビジネスは空き時間にできる、時間にしばられないことが特徴の一つです。
そのため早朝や深夜など時間に関係なく仕事ができてしまうため、度が過ぎると睡眠不足に陥ってしまうかもしれません。睡眠時間を削らないためには家事や育児を効率的に行い、費やしていた時間を減らす、といった工夫が必要です。
もしくはサイドビジネス自体の効率化を図り、余った時間の範囲内に限定して作業を行う、という方法もあります。作業の効率化のためには、ストップウォッチやタイマー、またはアプリなどを使用して一つひとつの作業にかかった時間を明確にし、改善する必要があるでしょう。
副収入をより多く稼ぐためには目標を設定し、達成できるように時間や体力などのリソースを管理するセルフマネジメントが欠かせません。
たとえば今月は〇〇円稼ぐ、など具体的な数値を目標に掲げることで達成できたかどうかが明確になります。目標を達成できたという成功体験はモチベーションアップにつながり、意欲的に作業に取り組めるのでさらに稼ぎが増える、という好循環を生み出します。
もし目標を達成できなかったとしても、どうすればよかったのかを分析し改善策を見出すことで次に活かせますよね。
セルフマネジメントというと難しく感じるかもしれませんが、目標達成のために必要なことと不必要なことを区別し、余計なことに労力を割かないようにする、と考えるとわかりやすいでしょう。
サイドビジネスがバレると、本業とのトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
労働者は本業と同業種の仕事をしてはいけない(競業避止義務)、本業で得た顧客情報やソースコードなどの機密事項を利用して他の仕事をしてはいけない(秘密保持義務)と定められています。それぞれの義務に違反したと判断されると、処分を受けるおそれがありますので注意してください。
またサイドビジネスをしている社員がいることを好ましく思わない顧客も少なくありません。顧客の信用を失うことで懸念されるのが、企業イメージやブランド力の低下です。
そのため昔ながらの風習を残す大手企業などは社員が副収入を得ていないか厳しく目を光らせている傾向にあるので、特に気をつけるようにしましょう。
住民税の納付手続きを間違えると、副収入を稼いでいることを勤務先に気付かれてしまうかもしれません。
住民税は申告された所得税の金額に基づいて算出され、通常は勤務先へ課税通知書が送付されます。このとき住民税の金額が以前より高くなっていると給料以外に収入があるのではと察知され、場合によっては確認されることも。
課税通知書が勤務先に送られないようにするには、確定申告書の第二表「住民税に関する事項」欄の「自分で納付」に〇を記入しましょう。そうすることで住民税の納付通知書が自宅に届くため、勤務先に収入額を知られることもありません。
就業規則で副業が許可制になっている場合は申請が必要です。申請書には副業先の情報や雇用形態などを記入して提出します。
書き方については規定のひな型が用意されていることが大半なため、迷うこともないでしょう。すぐに許可が下りるかは企業によって異なりますが、簡単な審査ですむパターンと厳しく審査するパターンの2つに分かれます。
自身のサイドビジネスが副業にあたるかも企業によって判断が異なるので、就業規則を読み込んでおく、担当者に確認しておくことを忘れないでください。
今回は初心者でも効率よく稼げる副収入をご紹介しました。副収入で稼げそうなイメージをつかみやすくなったのではないでしょうか。
副収入を得るサイドビジネスにはメリットだけでなくデメリットもあり、一長一短です。デメリットを把握し適切に対処することでマイナス面を最小限に抑えることができるでしょう。
また今回ご紹介したサイドビジネスは初心者でも稼げる、手軽に始められるものばかりです。興味があるもの、できそうなものがあったらぜひチャレンジしてみてください。
とりあえず始めてみて「向いてないな…」と思ったらすぐに別の仕事を探せるのもサイドビジネスの大きなメリットです。
さまざまな仕事に携わることで、自分の好きなこと、得意なことに気付けるかもしれません。また思いがけない出会いがあったり、人脈が広がったりすることもあるでしょう。
さまざまな仕事に携わることは、視野を広げ豊かな人生を形作ります。今回の記事で得た情報を、みなさんのサイドビジネスに生かしていただければ幸いです。
副収入を得る方法はさまざまですが、その一つとして挙げられるのが複業です。複業は本業の仕事以外で起業したり、フリーランスとして働いたりすることで収入を得ます。
複業を始めたい人におすすめなのが「Another works」。Another worksは複業したい人と企業を結ぶマッチングプラットフォームです。
掲載されている求人は600件以上と豊富に用意されており、募集職種はライター、エンジニア、デザイナーなどがあります。稼働日数や1日あたりの稼働時間、希望単価などを設定可能です。
さらに休日・平日の夜だけ働ける仕事や成功報酬・インセンティブのある仕事を探すこともできるので、自分の望むライフスタイルや収入額に合った仕事を選べば効率よく、ストレスなく副収入を稼げますよ。
他にもスキルレベルを登録できるので、企業が求める人材とのミスマッチも防げます。自分のスキルを生かして副収入を得たい人は、ぜひAnother worksの利用を検討してみてくださいね。