宮脇 啓輔
2014. 4~2017. 4:株式会社サイバーエージェント 新卒入社
2017. 5~2018. 3:BASE株式会社 中途入社 (※この時に2社複業を始める)2018. 4~2018. 9:株式会社ペイミー 中途入社 (※ペイミー が複業先の一社)
2018.10~2019. 3:フリーランスとして5社複業
2019. 4~現在  :株式会社unnameを創業
⇒2019年4月に株式会社unnameを創業。「Update your peak(人生のピークを更新しろ)」をミッションにスタートアップ・ベンチャー特化のマーケティング内製化支援事業を展開。また、新規事業の自社サービスとして法人向けの部活動支援サービス「As plAy,」を6月から提供開始予定。
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現在はマーケティングの内製化支援として複業

ーまずは現在のお仕事内容を教えてください。

これまでの経験を活かしつつ、ベンチャーやスタートアップに特化したデジタルマーケティングの内製化支援をしています。

内製化支援という言葉をつけている事には理由がありまして。いわゆる代理店でのマーケティング支援は、外にアウトソースさせて関係を保っていくため、社内にノウハウが残りにくい特徴があるんです。メンバーが育たずに、いつまでも外注しなければいけないという問題が発生するんですね。それを内製化すると、コスト削減に繋がったり、社内でマーケティングを行う体制を作ることが可能になります。

具体的には、WEB広告の運用やHP、LPの改善、コンテンツマーケティングでSEOの支援などをしています。戦略を作ったり、KPIの置き方、競合と比較した時の優位性などを紹介することもあります。

ー内製化した企業の中でマーケティングができるようになってしまうと、継続した契約が難しいですよね。なぜそのような支援方法をされているのでしょうか。

1番は企業のためにそうした方が良いと思ってやっています。内製化した方が絶対コスト削減になると思うので。また、ベンチャーやスタートアップって、契約が継続的に続きにくい性質があるんです。資金が苦しく、もしくは事業をピボットするために契約を解除させて欲しいという話が実際にあって。ならばそれを前提で支援ができないかと考えたんです。個人的には、ずっと同じ会社で業務をするより、クライアントが変わっていった方が経験値がより多く溜まるというのもいいなと思っています。

複業との出会いは本業の余った時間

ー新卒時代からのご経歴を基に、複業をはじめるきっかけを教えて下さい。

2014年新卒入社で株式会社サイバーエージェントに入社し、インターネット広告事業本部で3年間WEB広告を運用していました。2017年5月から、BASE株式会社というECサイトの開発会社へ転職し、アプリマーケティングの担当をしていましたね。集客やECでの購入数を増やすために代理店と一緒に仕事をしたり、広告やキャンペーンの企画をしていました。

新卒時代は気づいていませんでしたが、サイバーエージェントを退社してはじめて、社会人としての基礎力が鍛えられていたことに気づきました。具体的に言うと、サイバーエージェントは当たり前の基準が高くて。例えば議事録の取り方から、先回りしたコミュニケーション、ミーティングの司会進行、言語化能力など。スキルとしては分かりにくいものですが、いわゆる社会人基礎力みたいなものが身についていたことに、外に出てはじめて気がつきました。

ただ、初めての転職でギャップを感じたのは、「ベンチャーなのにあまり働かない」ということでした。サイバーエージェントにいた時は、毎日遅くまで残業していたので衝撃でした。

そうなると日常に空いた時間ができて、その間に何か仕事がしたいと思ったんです。それが複業のきっかけですね。2017年秋頃に複業について調べ出しました。

そんな時に、サイバーエージェント時代の先輩が、起業した会社のマーケターを探している、という連絡をいただいたんです。僕はその話をお受けして、peepというチャット小説アプリを作るtaskey株式会社で複業することになりました。

2年半位、月1でマーケティングの壁打ちを受けていて、質問を貰うとチャットで答えるという仕事内容で、気軽に始められる複業でした。月1だったので複業という感覚は当時あまりなかったんですが、スキルを活かしてもっと働きたいなと思うようになって。

その後、高校時代の知人経由で株式会社ペイミーを紹介されました。ジョインして2-3か月経った頃、ペイミー 代表の後藤さんから正社員の誘いを受けたんですね。もっとここで働きたいなと思っていたことに加え、前職と比べカルチャーマッチもしていたので、ペイミー に転職する事になりました。複業がきっかけの転職となったんです。

ペイミー でマーケティングの責任者をしていましたが、半年ほどで退職する運びとなりました。

ーすぐに退職される決断をされたのですね。

そうですね。というのも、サイバーエージェントから外に出て複業や転職の経験があったからだと思います。自分にどれくらい市場価値があるのか、その経験によって知ることができたんです。本業1本だと自分を相対評価することも難しいため、市場価値が自分の実感として分かりづらいじゃないですか。なので、何かあっても会社を辞めて食べていくという自信を持ちづらいと思うんです。

ーなるほど。その後退職後は何をされていましたか?

退職後はフリーランスで5社ほど、業務委託で仕事を受けていました。その時は起業することが目標だったので、転職はせずに業務委託という形で複業を探していて。その頃は現在ほど複業系のプラットホームがなかったので、yentaやWantedlyといった業務委託募集を行っているプラットフォームを使用してみたり、友人のツテから紹介をしてもらいながら複業の仕事を受けていました。それからは売り上げも安定していたので、そのまま法人化し、現在に至ります。

経験値が倍速で増える複業

ー複業案件の獲得方法を具体的にお聞きしたいです。現在の案件は、何かを経由しているのですか?

まず1つは知り合いのツテ、もう1つはyentaなどの募集です。それかYOUTRUSTやAnother Worksなど複業系のプラットホームで探しています。あとWantedlyも意外とありますね。正社員を募集している所に無理矢理行って、正社員にはなりませんが力になれます!といった具合に力技で入っていきました。

ー複数の案件を回すにあたり、頭の切り替えやスケジュールの整理など、工夫していることはありますか。

スケジュールはシンプルですが、予定が決まった段階でGoogleカレンダーに記入しています。何日までに、という入力ではなく日付を指定してタスクの予定を入れるようにしていて、そうするとそのタスクを忘れられることができるんですね。

例えば、来週の水曜日に会社の提案が入ったとして、提案内容を今週用意すると直前にもう一度思い出さなければならなくなりますよね。なので、敢えて直前に作るようにそういった管理をしています。時間が来るとGoogleカレンダーにタスクの内容が書いてあるので、水曜日のためにこれをやるんだと思い出せるんですね。頭がいっぱいにならないように、思い出す仕掛けとセットで忘れる工夫をしています。

また、仕事の質で時間帯を分けています。平日の朝から夕方くらいまでは、連絡がガンガン飛んでくるので、思考力が浅くてもできる仕事をするようにしています。またすぐに作業に戻れるようなタスクをできるだけ日中こなすようにしてるんです。夜型なので、Slackなどの連絡が減ってくる夕方〜夜に、提案資料の作成やマーケティング戦略の構想など、頭を使う仕事をするようにしていますね。休日は、未来のことを考える時間に充てています。1か月の戦略や会社のメンバーの育成などをじっくりと考える時間も取るようにしていますよ。

ー複数の仕事を同時にやっていて良かったこと、大変なことをそれぞれ教えてください。

良かったことは、収入が増える事ですね。フリーランスだった半年間はとても収入が増えました。またいろいろな業界や業種のマーケティングの経験を増やすことができましたね。ビジネスモデルをすぐ理解して、会社の社長目線で伸ばすべきポイントを考えられるようになりました。

大変なことは、仕事を受け過ぎてしまう事ですかね。体調不良などで一気に仕事がストップすると納期がズレてしまうので、その前にきちんと関係性を構築しないといけないんです。業務委託だとプロフェッショナル性を求められるので、計画的に案件を増やさないと辛くなってしまいますね。

後は、個人的なことですが代表とバイブスが合わないと辛いかも(笑)見極めずに仕事受けてしまうと、出せないものを平気で要求してくるような経営者もいるんですよね。前提のすり合わせもきちんと詰めていくべきだと思います。仕事のやり方やその人の価値観とか、開発への理解とか。知識というよりは理解があることを重視しています。あまり理解がない人の元であると辛い思いをしますから。

複業って良くも悪くも仕事を選べてしまうので、つまらない仕事の優先順位がなかなか上がらない問題もありますね。この仕事はやりたくない、あっちの仕事がやりたいとなってしまう。自分で仕事を調整できますが、そういった所は気を付けなければと思います。

ー複数仕事をするにおいて大切にしている事やモットーはありますか。

稼働して最初の頃は、できる奴だと思わせる事を意識してます。笑 というのも複業だと、仕事以外に信用してもらえる機会があまりないんですよね。信頼を得ている時と得ていない時のコミュニケーションコストは全く違うということもあり、最初に通常より多めのコミットをします。信頼関係を得られると、コミュニケーションコストが下がり、その後の業務がとても楽になるんです。委託する側も、複業人材は正社員のコミュニケーション比べて不安だと思います。なので最初に不安を取り除いてあげる事を、相手のためにも自分のためにもやるようにしています。

ー複業に対するお考えを教えてください。

僕は複業しなくていいほど本業が充実していることがベストだと思っているんです。サイバーエージェント時代は本業だけで成長実感があり、とても充実していたんです。ただ、ベストな状態って長続きしないので、経験を積むために複業することが有効的だなと思っています。本業一本だと自分を相対評価するのは難しくて、自分の向き不向き、できることできないことに気づきづらいんですよね。市場価値をはかるという意味でも、複業は有効的だと思います。

誰かの人生をアップデートする仕事を

ー今後チャレンジしたいことを教えてください。

丁度チャレンジを始めていることがあって、6月から法人向け部活支援サービス:As plAy,(アズプレイ)のβ版のリリースを開始しました。マーケティング支援とは全く別の、法人向けの部活動支援サービスです。スポーツって、没頭しやすい最強のコンテンツの一つだと考えていて。大人になっても日常から没頭できる瞬間を作りたいという動機から、ベンチャーから大手企業まで部活動を盛り上げるためのサービスをリリースしました。部活施策のKPI設計、運用ルールの策定から企画、施設予約、人数調整、他企業との合同での実施、メジャースポーツだけでなく、普通だとやる機会が内容なマイナースポーツのご紹介などのご支援も考えています。ゆくゆくは、スポーツ領域でプロダクト作りにもチャレンジしてみたいです!

また、4月頃からコロナの影響でスポーツが出来ないために無料で、企業問わずに毎朝8時にZoomでラジオ体操を企画していました。(2020年5月で終了)

オンラインで何ができるか話をした時に、ラジオ体操の話になったんですね。ラジオ体操であれば気軽にご参加いただけると考えていました。Zoomで運動やコミュニケーションの活性化が起きると価値を感じていただいた企業向けに、Zoomでできるヨガや自宅トレーニングなどで、支援をしていけたら思っています。

また、これは構想なのですが、コロナが落ち着いたタイミングで大人向けの運動会をやりたいと思っています。100人や200人規模でクラウドファンディングをして、青空の下で走り回る、といったようなことを今考えています。笑

ー将来的な展望はありますか?

僕らは人々の人生をアップデートさせる、ということをミッションに置いています。今、自分たちが持っているアセットで企業をアップデートさせる事に執着心はありません。もっと多くの人生をアップデートさせたいと思っているので、今後はスポーツ領域でチャレンジしたいと考えています。部活動支援から入って、ゆくゆくは明日ちょっとスポーツやろうぜみたいな世界を作りたいと思っています。

unnameっていう名前の会社なんですけど、抽象度が高くて、まだ名前が無い、という意味でして。世の中は言葉でさまざまなものを表現しますが、まだ言葉で表現できないような感情や現象、体験みたいなものが沢山あるのではないかな、と思っているんです。そういうものに僕たちが新しく名前をつけて、意味を作っていく会社にしたいと思っています。今ある概念を作るのではなくて、新しいやり方で人生が豊かになることを、一生かけて作っていく企業にしたいんですね。今はそのひとつとしてスポーツ領域に、そして5年後には全く違う領域もやってるかもしれないということで、敢えて会社の抽象度を高くしています。

ー最後に、これからチャレンジする人に向けてアドバイスをお願いします。

最初は何から手をつけたらいいのか分かりづらいので、身の回りで複業経験がある方に聞いてみることをお勧めします。やり方や、注意事項だけ念頭におけば、あとは軽い気持ちで始めてみること。複業すること自体が偉い訳でもないし、ステータスになる訳でもないので、複業を続けるかどうか見極めることも大切ですね。今の自分の働き方や今後のキャリアに意味がありそうなら続ければいいと思います!

自分の市場価値など経験してわかることも多いので、やるかどうか迷ってるのであればやってみてから考えると良さそうです!もしマーケ周りで複業について聞きたいことなどあれば僕が話せることはなんでも話しますよ!笑

ー宮脇さん、本日はありがとうございました!