中岡 一真
株式会社papi 代表取締役 CEO
関西学院大学商学部を卒業後、株式会社サイバーエージェントに入社。アプリ領域に特化した広告代理事業を展開する株式会社CyberZに配属。アカウントプランナーとして、スタートアップから東証一部上場企業まで20〜30社ほど担当したあと、新規顧客開拓の営業責任者を経験し、2019年6月に株式会社papiを設立。代表取締役 CEO就任。
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仕事の「幅」を広げ、挑戦し続けた新卒時代

ーまずは簡単にご経歴を教えてください。

まず大学時代ですが、通信会社で営業、マネジメント、人事を経験し、その後上京してグルメサービス会社でSEOのディレクターをしていました。

東京では企業でインターンシップをする学生が多い中、関西では少ない印象があったので、僕含めて5人の仲間で上京し、シェアハウスで生活をしながら各自インターンシップをしていました。

19歳の頃から起業したいと考えていて、どんなビジネスでも活かせるスキルは営業とマーケティングだと思い、最終的にどちらも経験できるインターネット広告代理店に就職しました。

新卒でサイバーエージェントに就職し、子会社のCyberZに配属され、アカウントプランナーとして、さまざまなアプリのマーケティングを支援していました。

ーアカウントプランナーの仕事はどのような内容でしたか?

アカウントプランナーは、社外向けには営業、社内向けにはディレクターのような仕事内容で、広告商品を売って終わりではなく、インターネット広告の運用をしていくことが重要となります。

営業として受注が出来ても、広告運用で効果が悪ければすぐに広告を停止することもあり、効果がよければ追加で予算をいただくこともあります。ビジネスパートナーとして、広告効果を求められることがほとんどなので、効果を出すためのディレクションが肝です。

具体的には、運用面やクリエイティブ面で広告効果の最適化・最大化をはかります。

運用面では、運用チームを組み、ターゲティング設計、入札調整、データ活用、ユーザー分析、改善施策実施など広告配信をコントロールしながらPDCAを回していきますし、クリエイティブ面では、訴求ごとに効果検証していき、コピーやTDの検証、デザインや構成の検証など、すべてアカウントプランナーが主体となって行います。

同時期に8社ほど担当していたことや、新規開拓リーダーとして、リード獲得の戦略や新規コンペをしていたこともあり、自分の仕事の「幅」を広げることを意識して挑戦し続けました。こういった経験は、いまの仕事にもすごく活きています。

夢の実現の為に独立

ー昨年の6月に独立されたのですね。独立のきっかけはありますか?

実は同僚と共同創業したのがこの会社でして、最初はエンタメ系アプリを自社で作っていました。居酒屋で同僚と新規事業の話をしていくうちに、人生をかけて挑戦したいと思い独立を決断しました。このきっかけが無ければ、独立はもう少し先だったと思います。

そのアプリ事業は撤退しましたが、結果的に独立出来たのは良かったと思っています。

まずは自社でキャッシュを貯めながら、事業アイデアを練っていき、ユーザーが幸せになれるようなコンテンツや商品を提供して行きたいです。

ーサービス内容は、主軸であるマーケティングとは別に、開発業務などとお伺いしましたが…どのようにして開発もされているのですか?

メインはマーケティングのコンサルティング事業ですが、LP制作の会社と提携したり、開発会社とも提携しているので、受託開発も出来る体制を組んでいます。

僕自身はディレクションで入るケースがほとんどですが、マーケティング以外にも開発や営業代理など事業の幅を広げています。

ー広告代理店時代と、現在のマーケティング業務にギャップはありましたか?

あります。代理店側と広告主側では頭の使い方が違います。

広告代理店は大きな予算を必要とする広告配信の提案がほとんどですが、広告主側のマーケターはいかに予算をかけずに多くのユーザーを獲得できるかが重要なので。広告費をなるべくかけないためのPR戦略やマーケティング戦略、ノンペイド施策も考える必要があります。特に大手と比べると資金力に欠けるスタートアップのクライアントではそういった戦略が必須です。

ただ、マーケティングの原理原則は同じで、ターゲットを設定して、媒体を決め、そこに対して的確にリーチしていくという構造は変わりません。

現在は広告代理店ではなく、企業の中に入ってコンサルティングをするケースが多いので、いかに予算を使わずに集客ができるかを考えることが多いです。

広告運用者や、SNS運用者として業務を切り出すように仕事を受けてしまうと、仕事の幅が狭いですし、マーケティングのプロとして全体戦略から実行まで幅広く対応できるようにしています。なので、代理店時代よりも提案の幅も広がり、マーケターとしてのレベルも上がっていると自信を持って言えます。自分の価値を上げていくことで、次にチャレンジする土台作りにもなっていると思います。

ー多くの案件をさばくための、時間管理や頭の切り替え方法などはありますか。

マーケティング案件それぞれにどれだけ時間を割くか、自社の新規事業にどれだけ時間を割くかを毎月ざっくり決めてからスタートします。そこから毎週、細かく調整したり、修正する方法をとっています。

頭の切り替えはON/OFFをしっかり区切ることを意識しているので、サウナに行ってリラックスした状態で新規事業案を考えたり、長時間作業する場合は90分集中して休憩し、再度90集中する、みたいに細かく区切って集中力の持続と頭の切り替えをしています。サラリーマンとは違って、時間の使い方は自分で決められるので割と自由にしています。

「できない理由」を探すより「できる方法」を考える

ー独立されてから、前職のお仕事で何か役に立ったこと、影響している経験はありますか?

仕事に対するスタンスが1番影響しています。前職では「不可能を可能にすることこそ価値を生む」という行動指針があり、出来ないと諦めるより、どうやったら出来るかを考える習慣がついているので、いまの仕事や事業立ち上げに活きています。

これは複業の話にも繋がると思っていて、今自分が出来る事だけで複業しても、そのスキルでしか報酬を得られる機会がないので、もったいないと思います。今までやっていないことにどれだけチャレンジできるかが、仕事や事業の幅を広げるためには重要だと思っているので、常にチャレンジする姿勢を心がけています。

もしそれで失敗したとしても、そのまま終わってしまうと意味がなくて、失敗を振り返り、学びを次に活かすことが大事だと思ってます。

ー現在、お仕事をする中で、大切にしていることを教えてください。

自分にしかできない仕事をやる事です。

誰でもできる、代替が利く仕事は価値が低いと思っているので、クオリティを担保しつつ、独自性を意識して仕事をしています。これは事業も同じだと思っていて、継続発注や紹介をいただけたり、良いスパイラルが回るようになると考えています。

ー独立してみて良かったことはありますか?

頑張った分だけ自分に跳ね返ってくることです。
それが凄く楽しいし、もちろん悔しい時もあるけど、やりがいがあってチャンスをものにした時、失敗した時に「あぁ生きてる」って実感します。笑

会社に所属していると、自分の業績が悪くても給料が変わらないと思いますが、独立すると、会社の業績が全部自分の責任なので、それがしびれますね。

新規事業にチャレンジし、楽しいを生み出し続ける

ー会社の今後の展望を教えてください。

新規事業にどんどんチャレンジしていきたいです。当面はマーケティング事業でキャッシュエンジンを作り、大規模な投資フェーズまでは自社でまかなえる体制を組んでいきます。

商品テストやマーケティング検証などができ、大きく仕掛けるタイミングで金融機関や公庫、エクイティでの資金調達を検討したいと思います。

また、弊社は「楽しいを、もっと楽しく」をミッションとしているので、世の中の人へ楽しいを提供できるサービスや商品を開発していくことを考えています。

自分の目的次第で複業の形を選ぶ

ー複業などでいまスキルがない仕事に挑む人に対して、最初に何を始めるべきことは何かありますか?

最初はデキる人の真似から始めるべきだと思います。

でも、真似する人は選ばないといけないですね。笑 全てを真似する必要もないです。取捨選択して、次のステップでオリジナリティーを加えるのが一番良い方法だと思います。その掛け算が自分の価値を何倍にも上げていくと思うので、個人的には複業など色々チャレンジした方が良いと思います。

あと複業をするなら、自分のいまのスキルで勝負したいのか、新しい事にチャレンジしたいのかを明確にしておくべきだと思います。

前者であれば、そのスキルをひたすら磨き続ければいいですし、逆に自分のキャパシティを広げていきたいのであれば、出来ない理由を考えるのではなく、どうやったらできるかを考えてチャレンジした方がいいと思います。やったことがない領域でも、勉強したり努力でいくらでも価値を出すことはできますし、新しい仕事につながると思います。

どちらかに絞るのではなく、両方でも良いと思いますので、自分が何を目的に複業をするのかを明確にしておくだけでもアクションがしやすいと思います。

ー中岡さん、本日はありがとうございました!