高島 勇志
京都市出身。大学卒業ののち上京し、Web系企業でクライアント企業のWeb制作ディレクションを担当。 その後、株式会社kikitoriに参画し農業系のWebサービス立ち上げを行なう。 3年前からは神奈川県茅ヶ崎市に在住し、複業でWebサービスの設計やUI/UXデザインを行なっている。 現在のメインサービスは、フリーランス・複業者同士のマッチングプラットフォーム「conema」
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異なるフェーズの3社で複業

現在のお仕事内容を教えてください。

メインは株式会社バリュレイトという会社で正社員として、「conema」というフリーランスや複業の方同士のマッチングサービスを運営しています。

去年の10月から立ち上げを行い、2月7日にクローズドで、4月6日に一般リリースしました。

仕事内容はペルソナやカスタマージャーニーを作り、ユーザーヒアリングを通してニーズやどういった課題があるのか、それに対しサービスとしてどういったことを提供出来るかという所から進めていきました。

そして実際にどういう画面でどういった機能を付けたら良いのかを考え、デザインを作り初期ユーザーを集め、ファンを増やすカスタマーサクセス的なところを担当しています。

世の中にはクラウドソーシングのような案件を基本としたサービスが沢山あると思いますが、conemaはもう少しフランクなサービスですね。フリーランスや複業を始める時はどういう風に動いているのか、どういう風に人脈を増やしているのかなど、気軽に相談できます。案件を獲得するのは難しく、運にも左右されるじゃないですか。例えばエージェントやクラウドソーシングで応募したものの、受からなければ案件にならなかったりとか。

ー仕事の獲得にも力になるサービスということですね。複業ではどのようなお仕事をされていますか?

1つは医療系、歯科関係のサービスの立ち上げを行っています。企画や設計というよりは、どのようにサイトに落とし込んだら良いのか、というようなUI/UXデザインを担当しています。まだリリースされていない立ち上げ期の1月から参画していて、週に10時間弱割いていますね。

–1日の中で何社かのお仕事をされているということなのですか?

そうですね。複業の会社は完全にフルリモートで、本業のオフィスやカフェ(現在は自宅)で行っています。

複業のもう1社は、決裁者マッチングプラットフォームをやっているオンリーストーリーという会社です。

サービスは既にあって2000社以上の登録がある中で、その方々がより使いやすく、よりメッセージのやり取りをして、より良いマッチングを生み出すためにUI/UXの改善をしています。3社でサービスのフェーズが違う感じですね。

その会社は週2日程稼働していて、ミーティングのため週1日は出社していました。この会社はAnother worksで出会い、スタートさせています。

拠点を移して複業する

ー複業を始めたきっかけについて、経歴に沿って教えてください。

大学を卒業して約4年ほどWeb制作会社で働いていました。当時は特に複業はやっていませんでした。その後、クライアント様のものを制作する、というより、自分達でサービスを作りたいということで、㈱kikitoriという農業系の会社で2つくらいサービスを展開していました。そこまでは東京にいたのですが、その仕事で茅ヶ崎の農家さんと知り合ったんですね。

サザンビーチのカフェで農家さんとお会いしたのですが、その時に、こんな所があるんだなと、住むなら東京よりもこういう所がいいな、と思うようになって。引越しを決意しました。

ただ、茅ヶ崎に在住しながら東京の仕事をするのはなかなか難しくなって。そこで、タイミング良く知人経由で茅ヶ崎のお仕事を頂いたので、それから複業という形で、徐々に1社だけではなく、いくつかのお仕事をするという形で始まりました。

ー金銭目的ではなく、ご縁からお仕事が始まったということですね。

そうですね。そのころはまだパラレルワークという言葉も普及しておらず、あまり意識はしていなかったんですが、気付いたらやっていたというか。

ただその頃受けていたのが制作系の案件が中心で、茅ヶ崎にずっといることが多く刺激も欲しかったのもあり、もう少しサービス自体に関われるような面白い案件をやりたいと思いまして。東京の案件を探していた時に、バリュレイトのconemaというサービスに出会いました。

conemaというサービスでフリーランスや複業している方と知り合うことが出来て、こういった働き方があるんだと参考にもなりましたし、その時点でパラレルワークという働き方を意識しました。

本業の会社が柔軟な分、複業が出来ているとは思います。本業で時間が決まっていると、働いた後に複業する時間がなかなかとれないじゃないですか。今は複業に理解のある会社さんも多いですし、時間じゃなく成果で評価してもらえるような会社だと複業もしやすいと思います。

適正を知り、自分らしさが出せる仕事を

–複業をするにあたって大切にしていることやポリシーはありますか?

どの仕事も楽しく、ただ成果や約束を自分は確実に守り、相手の方と信頼関係のもと相乗効果のある取り組みができるか、というところを大切にしていますね。

ー複業を3社されている中で、頭の切り替え方や時間管理の方法で何かコツはありますか?

あります。以前も基本的に3社ほどで動いていたのですが、どの仕事も注力しないといけないので、それは凄く難しかったです。ただ日中1つのサービスをやっていても、どこかしらで詰まってしまうことがあるんですよね。そんな時に休息を取って、頭を切り替える為に毎日それぞれの仕事に時間を割り振るようにしています。

ー実際に茅ヶ崎で働いていて、大変な点はありますか?

全く案件や人脈がない状態で茅ヶ崎にいると、どうしても東京の企業が多いので最初のステップでつまずくこともあります。

そこで基盤を作れば場所はどこでも大丈夫で、極端な話、東京の会社の仕事を海外ですることもできます。なので基盤を作る事が重要ですかね。

ー複数のお仕事をされていて良かった点はありますか?

複業だったら会社員というベースもありながら、且つ+αで仕事をしていけるので、そういった面は良いと思いますね。自由に楽しく働きたいという方は多いと思うんです。ただ、起業したりフリーランスになることはリスクがあるし、誰にでもできる事ではないからこそ、複業でリスクを恐れずに働くことが出来る。ベースとなる本業の会社との関係性も重要ですね。複業もしつつ、本業でも成果は絶対に出さないといけないので、常に良い意味でのプレッシャーはかかりますね。

ーなるほど。本業と複業を同時にやっていることでシナジー、相乗効果は得られますか?

それはあります。 色々なサービスに携わっていく中で、デザインの面でも調べたことがまた別のサービスで活きたりすることもあります。また、それぞれ関わる人も違うので、違った刺激を受けられますね。

ー案件を選ぶにあたって、決定において重視したことを教えてください。

決定において重視したことは、まず面談をしてみて自分がパフォーマンスを出せるかどうかを確認することですね。獲得がゴールではないので。また、信頼関係を持ってやっていけそうかといった所を大事にしています。

案件を探している際、最初はやはり試行錯誤しました。その時に、自分の強みの明確化を考えました。なので複業を選ぶ際は、自分の仕事のスタイルや職種を明確にすることが重要だと思っています。

私の場合は、自分の強みを考えた時に、サービスの立ち上げや、ディレクションだけでなくUI/UXデザインも担当するような仕事を中心に探すようにしていました。そうすると、Another worksのような複業系のサイトに色々と登録していたところ徐々にマッチングしていきましたね。デザインの案件があったとして、相手がどういうデザイナーを求めているのかを見て、適正を考えていました。

ー複業をこれから始めたいという方々はまず最初に何をすべきでしょうか?

自分がこういう事ができるといった強みが固まったら、次はひたすら動くことです。

沢山複業の紹介サービスがあるので、全部同じでいいからプロフィールを登録して、あとは案件を見て、応募して…というようにやっていれば決まるのではないでしょうか。

あとはそれぞれのサービスでどういった案件が多いのか、どれくらいの人が応募しているのかといった特色があるので、自分に合ったサービスを見つけることも重要でしたね。

リスクの少ない複業だからこそ、どこでも出来る

ー今後チャレンジしたいことを教えてください。

しばらくは1つずつ結果を出していって、より良い案件を続けていきたいです。今の複業の1社目は、ある程度向こうが決めたことに対してこちらからUI/UX部分のサポートをしていく感じなのですが、conemaのような自分でかなり責任のウエートが大きいもの、それが上手くいった時に自分に対して返ってくるものが大きいと思うので、そういった仕事をやっていきたいですね。

既にチャレンジしている事としては、conemaというサービスを行う以前やっていなかったTwitterを始めて。
意外と楽しいですね。 そんなに沢山は発信していませんが、結構学ぶ事が多いです。

ーこれから複業を始める人にアドバイスをお願いいたします。

私は特別なことをしているわけではないですし、偉そうにかっこつけて言えることではないです。あくまで客観的に考えてですが、複業は独立と違ってリスクがないということは言えると思います。そして複業をやるにはやはり本業の会社との関係性が一番大事です。そこがないとそもそも複業をやる時間が取れないと思うんですよね。

東京だと割とベンチャーを中心に成果重視で場所や時間が縛られないところも多いですし、もちろん、どこにいても仕事は出来ます。案件や人脈の基盤を、オンライン上も保って置くことが大切なのではないでしょうか。

ー高島さん、本日はありがとうございました!