大川 圭

多摩大学を卒業後SMBC日興株式会社に入社。リテール営業(個人営業)経験。
2年半務めたのち、ベンチャー企業へ転職しベンチャー企業支援に携わる。

一つのサービスを提供するだけでなく、生涯にわたって顧客と向き合える仕事がしたいと思い、昨年LITALICOライフへ転職。ライフプランニングや資金計画などの策定を行う。

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大川さんの現在の複業

ーまず、現在のお仕事についてどんなお仕事をされているのか教えてください。

現在はLITALICOライフという会社に勤めています。去年の9月に転職しました。東証一部上場の LITALICOの子会社です。

LITALICOは発達障害のお子様に対する療育や、プログラミング教室などをやっています。そこから派生して発達障害のあるお子様がいるご家庭に対して、ライフプランニングを一緒に考える、といった事業内容です。保険代理店の位置づけではありますが、必ず保険を提案するのではなく、お子様の進路や自立に向けた準備についてご相談いただく、という感じですね。発達障害のお子様は進路や就労など、その時々の状況によって結構振れ幅があって見通しが立てづらいんです。

小学校・中学校・高校、様々な年齢のお子様を持つ親御さんがいて、その子の特性を活かせる環境選びというのが進学の為に必要なんです。そこを間違えてしまうと、大人になってから二次障害に繋がり適応障害になってしまう可能性があって。きちんと幼少期や小学校選びから、お子様の特性を整理した上で、のびのびとやっていける所を選びましょう、ということで学校情報を提供したりしています。学校以外にも塾や習い事、療育教室なども同じです。

まずは勉強会を開催して、そこで希望する方のみ個別面談に進んでいただき、個別でそのご家庭のオリジナルライフプランを一緒に考えていきます。結構ニッチな職業なのかもしれません。日本国内に、保険代理店は沢山あると思うんですが、障害福祉の分野に特化している保険代理店はほぼありません。その点、LITALICOライフでは、障害福祉とファイナンス、双方で情報提供が出来るという強みがあるんです。

ーでは、複業先のお仕事内容も教えてください。

Another worksで、人手不足だったりスポットで人材が欲しい企業に対して、Another worksのサービスを導入しませんか?と営業をかける仕事をしています。2019年の11月頃から参画していますね。前職で関わった人が多かったので、その企業さんに紹介している、という形です。前職では、数えたら1600枚くらい名刺交換していて。その情報をもとに、不動産会社から、ベンチャーの取引先まで様々な会社に紹介をしています。

自分に合った本業があるからこそ、複業する余裕が生まれる

ー今の現職に至るまでの経歴を教えてください。

大学卒業後にSMBC日興証券に入社をしました。支店配属になり、個人営業として2年半参画していましたね。その後ベンチャー企業に転職し、3年近く勤めていました。

ー現在の本業について、転職の経緯を教えてください。

エージェントの方から紹介していただき興味を持ちました。転職しようと思ったのは、自分の業務の幅を広げたいという気持ちが強くありましたね。前の会社は、職業内容が分断されていて、営業の意見が反映されることが少なくて。どうせベンチャーなら、課題や解決策、どうしたら会社が成長するか、どうしたらより良いサービスが提供できるかなど、会社全体で考えていくような環境で、より自分も成長していきたいなと。

1社に所属したままだと、その会社が全てになるじゃないですか。そこにしか所属していないと、そこでの自分の立ち位置しか見えてこないんですよ。3年もいると、その会社では効率よく業務をこなしたり数字の上げ方もわかってくるけど、会社の外に出たら自分のレベルってどうなんだろうなって思って。営業のスキルも、自分の仕事のこなし方も、アイデアっていう所が凝り固まっていのではないか、と疑問に思っていたんです。自分には手の届かないくらい優秀な人がもっと外にいるんじゃないか、モチベーション高く情熱を持って働いてる人にも会えるんじゃないか、お互い刺激をうけ合って切磋琢磨していける環境が他にあるんじゃないか、と思い転職を決意しました。

ー実際、転職をしてみてどうでしたか?

型にハマったやり方ではなく、みんなで失敗も成功も共有して、本当に良いサービス・会社・組織にしていこう、というマインドが感じられる環境でした。その点は、転職して良かったなと感じています。

そういう会社に出会えたからこそ複業する余裕があるのかもしのかもしれないです。今の会社はもちろん複業OKですよ。

ー複業を考えていた理由を教えてください。

前職の時に思っていたんですが、1つは空いてる時間でなにかしたいなって。前の会社は固定月給で、インセンティブ賞与などもなかったんですよ。3年も勤めていると、仕事内容も決まっていて、要領良くできるようになってきたので時間が余っていたんです。その時間を別の仕事にあてたい、自分というリソースを活かせる場所を見付けたいと考えていて。また、1社だけに所属してるのが今後、不安に感じていました。効率の良い時間の使い方次第で、自分の業務が広がったり、キャリアアップに繋がったり、今後の人生の選択肢を広げられるんじゃないかと考え、複業を考え始めました。

個人の事を考えて複業しやすい環境づくりを

ー実際に複業をしてみて何か良かったことはありますか?

メインの仕事でインプットしたことを、複業先でアウトプットできることはありますね。また、Another worksは人材系の位置づけになると思うので、違う業界のトレンドの情報収集が出来ます。いろんな顧客に対して話のネタになることもありますね。

ー複業をされている上で、頭の切り替え方法や、上手く回す秘訣はありますか?

私の場合はGoogleカレンダーをフル活用しています。会社のスケジュールと個人のスケジュールを並べて、リマインドなどを活用しています。Todoを入れた時は、チェックボックスをつけないと気が済まないので、絶対にやらないといけないことはカレンダーにこと細かく入れています。

ー仕事を複数するにあたって、大切にしていることはありますか?

今の会社では一応営業職なので、数字的な責任を果たすのは勿論なのですが、私はサービスを売る、いうより、目の前の人が困っていることは何なのか?そこに対して自分が提供出来る価値は何なのか?ということを大切にしていますね。加えて、その人がなぜその問題を解決したいのか、という本質を常に深掘りすることも大切にしています。そこで初めてその人の価値観に触れることが出来ると思うので。それを、こちら側が引き出したり気付きを与えてあげられるような人になりたいんです。

それが個人営業の難しくてやりがいのある点だと思いますね。法人営業の場合、数字・メリット・デメリット・コストなどで、サービスを導入するか否かを検討すると思うんですが、個人の場合、判断基準が価値観だったりそのときの感情的なものであることが多いので。

ー以前は複業禁止の会社に勤めていた大川さん。複業は、どのようにして日本に広まっていくと思いますか?

新卒で入社したSMBC日興証券もこの4月から複業解禁するというニュースを見ましたが、今も勤めている同期に連絡して聞いたら、未だフレックスタイム制を取っていなくて。つまり拘束時間があるんです。複業をするとなると、休日や、プライベートの時間を削るしかなくなってしまうんですよ。そういう会社だと現実的に難しいんじゃないかなと思います。単純に複業を解禁するのではなく、複業しやすいように支援する仕組みや環境づくりが必要だと思いますね。会社が支援しないと、時間の確保をして、複業を見つける時間や複業をやる時間の確保が現実的に難しいんじゃないかなと思って。

SMBC日興証券の同期の女の子がいて、Webデザイナースクールに通っているらしくて。その子も自分を変えたい、変わりたいという思いで、入会して講習を受けてるみたいなんですけど、モチベーションの維持だったり、複業の見つけ方・案件の見つけ方みたいなのも苦労してるみたいです。スクール内で、斡旋はしてくれるそうなのですが、募集がコンペ型なので応募100名以上に対して採用が1名とか。狭き門ですよね。複業解禁になっても、自分のスキルが案件や仕事に繋がらなかったら、そこで諦めてしまって、複業へのモチベーションも下がってしまうと思います。

Another worksのようなサービスが複業を解禁している大手企業(以下大手企業)と提携して、企業内部で掲示板などで情報発信をするのも面白いと思います。「複業するためのスキルを学ぶならこんなスクールがあります」「複業するならこんなサイトあります」「このスキルを活かす仕事があります」みたいな。そもそも大手企業が、なぜ複業解禁しているのか、理由があると思うんですよね。例えば雇用定着のためとか、複業を解禁することによって、社員ひとり一人のスキルアップとか。もしくは経済的な理由で、退職金を出さない代わりに、複業をしてもらいそのお金で資産運用や老後の資金のために蓄えて欲しいのか。複業って個人だけの問題のように感じられますが、実際はそうじゃない。企業側も、ただ単に「複業解禁します」だけじゃなく、企業の存続、社員への還元など、その理由や背景を、明確に言語化させると、社員もよりそのメッセージを受け取りやすいのかなと思います。

何を目的として複業するのか、自分を見つめ直すべき

ー今後チャレンジしたいことを教えてください。

本業では転職したばかりで学ぶことが多く、まだ要領を得られてないところがありますが、もう少し仕事を効率化して空いた時間を複業に当てられたらいいなとは思います。

現在働いてる会社がリモートワークOKだったり、フルフレックス制なので、そういう環境があるからこそ、チャレンジしたいと思いますね。

ーこれから複業を検討している方はまず最初に何をすべきだと思いますか?

複業したい人は、複業したい理由があると思うんですよね。収入UPの為なのか、キャリアアップの為なのか、それぞれあるじゃないですか。なんとなくで始めてしまうと、結局続かないと思うんです。自分が強制的に動けるような理由を見つけないといけないですよね。

私もそうなんですが、モチベーションの維持が難しいタイプの方は、モチベーションが上がる場を見つけておくことが重要だと思います。会社に行って、人に会って刺激を受けて、もっと頑張らなきゃと思えたり、友達と飲みに行ってすごい頑張ってるなと感じたり、私も外部から刺激を受けて業務に戻るタイプです。

ーこれから複業を考えている方に向けたアドバイスをお願いします。

とりあえずなんでもやってみればいいと思います。今後、スキルを取得してそれを活かせられる場所を見付けられるか、いかに自分の時間を有効活用していかせるか、が問われる時代になると思うんです。今後、仕事とプライベートの境目ってなくなるだろうなと。

あとは、仕事を楽しめるかっていうより人生を楽しめるかが重要だと思うんです。楽しいこと、つらいこと、仕事もプライベートも含めて人生なので。仕事を仕事と捉えるよりも、自分の人生をいかに豊かなものにしていくか。その方法は、仕事もあるし趣味もあるしプライベートもあるし。あくまで仕事というのは、手段であると思います。なので、楽しんで、趣味感覚で出来る複業や新しい勉強を見付けられたら人生はもっと楽しくなるんじゃないでしょうか。

ー大川さん、本日はありがとうございました。