川田 勇輝
“人生の選択肢を増やす”

1988年生まれ、栃木県宇都宮出身。新卒で株式会社エスキュービズム入社。
大手小売、飲食企業へEC、iPadなどコンサル営業やプロダクト開発を経験。
途中、光通信型営業会社を社内ベンチャーとして
2年で数億規模の売上まで立ち上げる。

日本美食株式会社にて創業メンバーとして、2年で2万店舗の開拓やシリーズB調達まで経験。
Wakrak株式会社では再度立ち上げ時に参画。
資金調達、営業設計、代理店戦略などの事業構築・運営を行い、2年で10万ユーザー、4000店舗獲得するサービスへ成長させる。

2019年12月27日、株式会社KAENを創業
座右の銘は”志高く”

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入社3ヶ月後にクライアント先に出向させられた新卒時代

ーまずはご経歴の説明をお願いします。

新卒で株式会社エスキュービズムに入社しました。この会社自体は大手の小売りの会社などに、自社ECを作ることを提案する会社でしたね。僕が入った際は、その店舗向けにiPadのレジシステムや在庫管理システムを作る事業を行っていました。

基本的に営業としてITベンチャーに入ったのですが、仕事が出来なさ過ぎるという事で、入社して最初の3ヶ月はハードオフに配属されていたんです。本気で辞めようかと思っていました。でも、ある意味僕にとっては転機でしたね。

ハードオフは、エスキュービズムのクライアントだったんです。そこでECシステムを使っていたんですが、いざ現場に行ったら全然使われていなくって。僕のエスキュービズムでは日報制度があったんですが、僕がそこで自社のプロダクトが使われていない理由と、自社のプロダクトのこういうところがダメだと書いていたら、社長が自分のことを見つけてくださって。

その後、営業会社の立ち上げを任されるようになりました。1年半くらい参画していましたね。

退職後は、日本美食(現:株式会社テイクミー)というところで外国人観光客向けの飲食店を紹介し、その中でも当時はまだ有名では無かったアリペイやwechatといったシステムと連動するサービスの、立ち上げを行いました。COOの様な感じでさまざまな仕事を担当しました。

年下社長の「人に余裕を与え、働き方を変える」理念に同意してジョイン

その後はWakrakというデイワークサービスの会社に参画していました。その会社は、日本美食時代に僕がインターンとして採用した子が作った会社なんです。

元々少し手伝っており、本格的に参加することをずっと声をかけてくれていて。最初は断ったのですが、当時の仕事を退職した事も急遽重なって参画することになりました。

ただ参画したのも、自分の中で魅力を感じた点が2点ありまして。1つは谷口という当時18歳の社長自体がとても魅力的だったんです。

彼は16歳の時に日本美食でインターンしていたのですが、高校を辞めて「世界を変えたい」という事を言っていたんです。名古屋に住んでいて、高校を辞めてまで東京のベンチャーで働きたいと言っていていたので、この子は世界を変えそうな人間だと思いました。

もう1つは、ビジネスとして凄く可能性を感じていたんです。そこに期待を抱いていました。

僕自身がゴリゴリの営業会社やスタンフォードのMBAの方の下で働いていた頃、人が人でなくていい働き方を求められていたんですね。合理的にKPIだけひたすら追っていれば正義という仕事を求められた時に、凄く僕は生きた心地がしなかったんです。

谷口は人に余裕を与え、働き方を変えると言っていて、僕もそう言う経験をしていたからこそ、そこに大いに共感し、人の働き方・生き方を変えられるビジネスをしたいと思いました。

イノベーターを応援することに尽力するため独立

Wakrakの時はその経験を元に自分主導で全てを創る経験をさせてもらいました。独立した理由は一言で言うと、ビジョンが違うことに気付いたからです。

谷口のビジョンは「世の中の人に余裕を与えるというのは、セーフティーネットを創り弱者を守る、弱者をいかに守って社会を創るか」というものでした。一方の僕はどちらかと言うと「いかにイノベーターを増やすか」。

「世の中を変える様な人をどうやって増やし支えるか」がやりたいと気付いたんです。それが方向性の違いでした。

独立して、現在はベンチャー企業向けに代理店を構築する事業をやっています。

販売網を創る事業という感じでしょうか。営業しかできない自分がインフラとなるサービスを作りたいと感じた時、「代理店・パートナーと一緒にサービスを広げ、インフラにすることができるんだ」と気付いたんです。

気付いたからこそ、また代理店とスタートアップ両方を経験している人が少ないからこそ、僕自身がその立ち場に名乗り出ようという想いを持ちました。

以前の勤め先は2社とも、自社プロダクトを代理店に販売していた為、知見も溜まっており今の支援先の代理店を構築しています。また、会社名が火に炎をつけてKAENと言います。狙いとしては人生に火をつけて炎にするという事で、想いがある形のプロダクトをどう拡げるか、僕にとっては炎にするか、という目線でお手伝いをしています。

着火の手伝いをする複業家

僕は会社を起業していますが、実は自身を複業の塊だと思っています。というのも、色んな会社の業務委託をしているんです。彼らにとっては僕は独立して複業してくれている人というか、フリーランサーというか。色んな会社をやっているんで、複業のメディアに僕がインタビューを受けて良いのかなと思ったんですが、僕は最終的にはAnother worksさんみたいにプロダクトを創る起業家になりたいんです。まだ今は複業の塊の人間ですが。

ー具体的にお受けする複業や案件の内容には、どういうものがありますか?

例えば、建設会社向け業務管理ツールや、傘のシェアリングサービスの代理店を作ったりするのが、現在は基本的にメインで活動しています。また営業の代理販売をする前に、例えばプライシング設計やプロダクトの売り方が決まりきっていない、もしくは営業方法などが決まって無かったりなど、課題点が発生することもあります。プロダクトのつくり方としてのコンサルみたいな事もやっていますね。経験則から、資金調達についての相談に乗ることも多いですね。現在は約10社と関わりがあります。

ー10社あって、全て1人で担当されているのですね。

僕1人で行きますよ。10社のうち、メインは3社で、週に2-3日行く会社、週に1-2日行く会社があります。もう1社が福島にある会社ですので、ウェブで遠隔にてリモートで手伝っています。あとは2週間に1度とか、月に1度という会社は何社かありますね。

ー沢山の会社のお仕事をこなす上で、何か回し方やコツはあるのでしょうか?

複業で色んなプロジェクトをまわすところの時間術とか頭の整理の仕方とか、プロジェクトの管理方法、頭の中の管理の方法はどうなってるんですかという事はよく聞かれます。

結構泥臭いんですが、基本ノートを使っていますね。毎日ノートにやるべき事をテキストで書いています。細かいTodoはまとめて、「あ、これは精度が落ちてるな」と感じたら手でどちらも書きます。なので紙とデジタルと両方管理してあります。

働き方としては、自分の中で「何曜日は何の日」とか、「この日はこの会社に時間を投資しよう」と言ったことを勝手に自分の中で決めていると、自分の中では楽ですね。slackは、もう思考せずに即レスするのでそんなに信頼も落とさないです。

複業やさまざまなプロジェクトがあるときの重要なところかも知れないですね。

レスは早くするようかなり意識はしています。

ツールに関しては、重要ではないがすぐやるべき事と、重要だがすぐやるべき事の2つを通常のノートに、緊急ではないが重要な事、深い思考をためるツールを分けて利用しています。

ー仕事にするにあたって、大切にしている事は何かありますか?

バリューですかね。「行動、想像、等身大。」ということを挙げています。日々の生活に溶け込む言葉を意識して設計しました。「行動こそが火をつけるための、そして勇ましい炎にするための一番の着火剤」「真剣で、そして寄り添って優しい灯火のように」「ありのままに燃え続ける思いを大切に、常に仕事をしています。

ーでは複数のプロジェクトを行うにあたって、良かった事はありますか?

関係無いと思ったことが事が案外関係していることが結構ありますね。例えば福島の建設会社でのお手伝いが、別会社のファクタリングサービスのお手伝いに活かされたことがありました。ファクタリングサービスをしていた方の会社が、たまたま建設業界に進出しようとしていて。たまたま手伝っていた建設業界の知見が、面白い事に他社で活きていたりしますね。

ー逆に複数の取り組まれている中でのデメリットはありますか?

自分のやりたい事、やるべき事の言語化にリソースを裂けない事はよくあります。会社として、プロダクトを後に作りたいと考えているのですが、お客さんが第一になってしまって自分の事を優先する時間がなかなか取れないかもしれません。

複業を始めたいなら、手伝い感覚で何か行動してみること

ーそれでは、これから複業を始められる方に向けて、何かアドバイスがあればお願いします。

まずやってみる事が本当に重要ですね。そのやってみるという行動はお手伝いでも良いと思います。僕も、起業してみたいなとは思いつつ、でもお金の稼ぎ方が分からなくて。それでも「面白いからお手伝いしたいです」とある企業と連絡を取ってみたら、意外と僕の仕事・持っている情報がお金を得られる情報だと気付いたんです。

ー企業準備をする前に、お手伝いとしての形だったのですね。

そうですね。恐らく複業をした事が無い人は、「こんな事でお金を貰って良いのかな」と感じる面が多いと思うんです。でもそこは自分を否定せず、自分がしてきた事に自信を持って一度お金を貰ってみる、いうところが重要だと思います。

あなたの発言・あなたの人生経験は誰かのためになりますと言うことが、今から一歩踏み出す人には必要なのではないでしょうか。

信頼を築き、いただいた期待を超える仕事を

ー今後、川田さんご自身がでチャレンジしたいことはありますか。

月並みですが上場はしたいですね。私の父が経営者として、上場に向けて頑張っている姿が大きく影響しています。

ーそれに対して何かアプローチされていらっしゃいますか。

今関わってくださってる方の期待を超えること、また満足をしてもらうことに徹底しようと思っています。僕が営業マンだった頃は、自分達の為に売ったら満足、という形態でした。その場限りの関係だとトラブルが起こりゆるという経験をしているので、目の前の僕に関わって下さってる方、時間を投下して下さっている方に、アウトプットを積み上げる事が信頼であったり、ブランドなのだと感じています。

ーなるほど。その他に、既にチャレンジをはじめていることがありましたら教えてください。

もう1つチャレンジしようとしていることがあって、プロダクトを作ろうと考えています。セールステックとして、最終的に「営業」という職種を失くせるのではないかと思っていて。

営業の問題点は「売れる物が限られている」という点です。売らないとその会社では利益が出ないので。個人だと売る物に選択肢があっても、法人に所属している人だと選択の余地はないじゃないですか。

代理店事業をしている理由は、スタートアップ事業拡大の為の支援と、最終的に「代理店管理ツール」をつくりたいからなんです。相性が良い営業会社をまずはそこを探せるようにする事を考えています。

営業会社でも、自分達の利益中心に、売りつける事をする会社なのか否か、なかなか見分けがつけられません。本当にサービスに共感して売っている人もいれば、お金が欲しくて売る人もいて、今はまだそのデータがないんです。

それを管理ツールを入れる事により、ちゃんと目の前の人の課題を解決していない人が解約率などで判ると考えており、クライアントの課題経血が目的でない会社が淘汰されていくと思うんです。

僕がやりたい事とは、スタートアップは本当に自分達がやりたい、誰かの何かを解決する物づくりに集中してもらい、代理店は代理店で、目の前の人に最適なソリューションを提案出来る状態を作りたいというところが想いとしてはありますね。

ワークシェアリングもやっていたんで、アウトソースする時代の流れというのはやはり来るなと感じています。今はアルバイトという単純作業のアウトソースから、単純作業以外のブルーワーカーの領域というのが更にアウトソースされていくと思っています。

また、スタートアップで経験して分かった事は、0から物を生み出す事に価値がある状況を突き進んで、それが成長していくにつれ、合理化が進んでしまうんですね。効率化を追い求めて行くと、事業のやるべきことが作業になる時があるんです。同じものを売ることに飽きてしまうこともありました。もちろん、スタートアップでは新しい挑戦もいくらでもできますので、私の性格もありますが。

今すぐには実行できないとしても、合理的に処理することをロボットに任せるせることで変わっていくと思います。なので、人間はやりたい事を0からを生み出す事に集中するフェーズにより価値をもって行うべきだと思うんですね。人間の方が適正もあるじゃないですか。僕は、そういった人たちを増やして、支援が出来るようにしていきたいですね。

ー川田さん、本日はありがとうございました!