

― 櫻井さんの自己紹介とご経歴を教えてください。
新卒1年目の櫻井瑛里です。今は株式会社R09(アールナイン)という会社で人事と営業をやっています。割合としては営業が8割くらいです。人事としては自社の新卒採用担当としてリクルーターや採用の設計に携わっていて、営業としては組織コンサルメインで企業の採用活動のお手伝いをしています。
― 学生時代はどんな事をしていましたか?
アルバイト、サークル、長期インターンなど、結構幅広くやっていました。出版社で本の企画をしたり、塾講師として30人ほどの生徒を受け持ったり、サークルでも副幹事長を務めたりしていました。
― 今の会社に入社したきっかけを教えてください。
最初に会社を知ったのは大学3年生の7月頃です。一度私が別の会社に内定をもらってインターンをしていたんですが、自身の方向性を考えて内定を辞退し、大学4年生の4月に就活を再スタートしました。その時に今の会社の事がとても心に残っていたので、もう一度連絡をして選考を受けさせてもらい、内定に至りました。就活の相談にもたくさんのってもらいましたし、社長のビジョンに共感したというのもあったので、ご縁を感じています。
― それでは、櫻井さんの複業について教えてください。
お子さんのおつかいの様子を、4K動画で撮影して保護者の方にお渡しするという事業をお手伝いしています。テレビ番組の「はじめてのおつかい」を、個人のご家庭向けに事業化しているような感じです。アールナイン社の先輩の旦那さんが会社を経営していて、そこが手がけている事業ですね。毎週土日に、神奈川や東京の各地商店街で実施しています。私は複業なので行けないんですが、出張で地方に行っている人もいます。
― とても面白いですね!この複業をやろうと思ったきっかけを教えてください。
最初は事業のテストマーケティング時に、人手が足りないということで、会社の先輩から声をかけていただいたのがきっかけです。住んでる場所が先輩と近かったというのもあります。
― 複業をするのが土日だから本業と両立しやすいという事もありますよね。
そうなんです。土日に複業をやるからこそのメリットもあって、休日の朝も早起きできるんです。早い時間からカフェにいって本業の営業活動の振り返りができたり、1日遊びの予定を入れるわけではないので、かえって遊ぶ時間の調整もしやすかったりしますね。
― 複業を始めたのはいつごろですか?
複業を始めたのは2019年4月からです。お子さんがおつかい中に事故に巻き込まれないよう周囲の安全を確認したり、途中で道に迷ってしまった時に声がけをしたりするのがメインのお仕事です。時におつかいの様子を、一眼レフカメラで写真撮影をすることもあります。
― 複業での時間工数はどのくらいですか?
結構ばらつきはあるのですが、毎週土日のどちらかで6時間、月24時間くらいですかね。シフト制なので本業が入ったら外してもらう事もあります。本業でも成長を感じるんですけど、複業でもすごく自身の成長を感じる場面があります。
― なるほど。本業と複業をやっていて相互に活きていることはありますか?
例えば、カメラの技術を広報の人にお願いして教えていただき、本業で使わせてもらったり、後は複業でのコミュニケーションは本業に活かせる学びが多いです。私は元々一人っ子で親戚にも小さい子がいないので、最初は子どもに声かけをするという事そのものが難しかったんです。うまくコミュニケーションが取れず泣かせてしまったりとか。その後、普段保育士をしている他のスタッフの方に色々聴いて参考にすることもありました。
「相手の目線に合わせて話をする」ことの大切さは相手が子どもであろうとなかろうと同じなんですよ。複業の中で聞いたマザーズコーチングの話でも、子どものやる気を引き出すのと組織で後輩のやる気を引き出すのは同じという話があって、通ずる部分があるんだなと思いました。
― 今は本業では人事として採用面接などの業務をやっているんですよね。活きる部分が多そうですね!
はい!でもどちらかと言うと、面接よりもリクルーターとしての「面談」の方が多いかもしれないです。選考をするというよりはフォロワーというか、学生の方の選考通過に向けて手助けをするという役回りですね。相手目線にたったコミュニケーションは自分でもまだ課題を感じているので、そういう場面で複業で学んだことが活きていると思います。
― 他にも複業をやってみたいと思いますか?
やってみたいです。結構色々やってみたい、と思う人間なので、一貫性がないと言われる事もあるんですが(笑)一時期はクラウドソーシングのサイトを使って二次創作の小説を書く案件を受けた事もあります。色々挑戦することで自分の強みを見つけていきたいなと思っています。
― いいですね!櫻井さんが仕事において大切にしていることはありますか?
自分がいるからこその介在価値を組織に提供する、というのは大事にしていることです。例えば自分の発揮できる強みの一つは「アイデア出し」だと思っていて、ブレストをやって他の部分からアイデアを持ってくる、というのがよく得意だと言われています。ついつい目の前の仕事に一生懸命になってしまいがちですが、そういう自分だからできるプラスアルファの部分を大事にしていきたいと思っています。
本業の宣伝も入ってしまうのですが、アールナインはワークシェアを推奨しています。企業様からプロジェクトベースで業務をもってきて、分解してコモディティ化してフリーランス・複業ワーカーにお渡しする、というのをやっているのです。その一環としてワークシェアを社内で体現していきたいなと思っています。新卒1年目で複業をやっている人って中々いないので、そういった意味でも自分がロールモデルになれればという思いはあります。
― アールナインさんは複業はOKですよね?
それこそ2019年4月からOKになりました。私も複業兼業の申請を出しています。会社の人も複業とのバランスを結構気にかけてくれて「今複業はどんな感じ?」など聞いてくれたりするので、良い環境だなと思っています!
― 最後に、これから複業をやってみたいと思っている人へアドバイスをお願いします!
私自身も1年目なのであまり偉そうなことはいえないですけど「とりあえずやってみる」のが大事だと思います。ちゃんと本業と両立できるかなとか迷うこともあると思うんです。私自身も体力に課題を感じたことがありましたから。ただ、複業に興味があると周りに宣言すれば、周りの人が色々教えてくれます。まずはチャレンジしてみることですね!
― 櫻井さん、ありがとうございました!