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「嘱託社員」というのをよく聞きますが、正社員とはどのように違うのでしょうか。立場上の違いや勤務形態の違い、社会保険の有無など福利厚生も気になります。
「嘱託社員」とは、企業と期限つきの雇用契約を結んで働く非正規雇用社員のことです。社員とはなっていますが、期限つきの契約の社員となっていますので、正社員とは異なります。
定年後に嘱託社員になる人も多くなってきていますが、嘱託社員についてはわからないことも多くあるでしょう。
本記事では嘱託社員について詳しく紹介していきますので、ぜひ、参考にしてください。
嘱託社員と似通っているものに、契約社員や業務委託などの勤務形態があります。これらとの違いを知ることで、嘱託社員がどのようなものかを詳しく知ることができます。
実は、嘱託社員には、雇用形態の法的定義がなく、その待遇は企業との契約で自由に決められるようになっているのが特徴です。それらのことについても知っておくことが大切になります。
嘱託社員とは、期限つきで雇用契約を結ぶ社員のことです。嘱託社員と契約社員は、期限つきの契約を結んでいることが共通点です。嘱託社員は、契約社員の一種としても扱われることがあり、契約社員との違いがないとも言われることが多くあります。
違いがあるとすれば、嘱託社員は、勤務形態の法的定義がないためにフルタイム勤務の場合もあればパートタイム勤務もあるなど勤務形態が決まっていないことでしょう。企業との契約によって定められているもので、契約によっては週に何日何時間勤務などのパートタイム勤務でも嘱託社員と呼べます。
契約社員とは、契約期間が有期である社員で、そこは嘱託社員と一緒です。また、契約社員の勤務形態は、フルタイム勤務が多くなっていて、そこが嘱託社員との違いと言えるでしょう。
契約社員はフルタイム勤務とはなっていますが、企業の経営状況や体制によって契約が短くなることもあり、正社員と比べると不安定な立場です。
契約社員は、半年や1年、2年、最長で3年といった短い期間の契約で働くことが多く、期間が終了するたびに企業と契約を更新するかどうかを検討するのが特徴と言えます。
業務委託とは企業が外部にその業務を委託することで、委託された企業または個人で業務委託契約を結ぶ形です。
企業とはその業務に限った契約をするスタイルですので、嘱託社員や契約社員とはまた異なるものと言えるでしょう。あくまでも業務を受けているだけですので、委託している企業に属しているわけではない点が大きな違いです。
契約社員、業務委託との違いを知ったところで、嘱託社員のメリットとはどんなところにあるのでしょうか。まず嘱託社員としての働き手側のメリットからご紹介します。
正社員と比べて嘱託社員ならではのメリットがあることについて、知っておくといいでしょう。
嘱託社員の場合には、定年後に同じ企業で働くケースが多く、慣れ親しんだ場所で仕事ができるメリットがあります。そして、そこで自分の生活にあった勤務形態で働くことができるのがメリットです。
企業と契約をして、週何日の出勤や勤務時間の契約ができます。定年後に少し出勤日数や時間短縮をして嘱託社員として働く人も増加傾向です。働く時間を減らして、これまでよりも趣味や余暇の時間を作れるとメリットを感じる人も多くいます。